4日目、オールドファッション最強説
1日目に紹介した本間凪さんの他の短歌がふと読みたくなり、検索してみたが織田信長以外引っかからなかった。情報求む。
さて、短歌には具体が大切。でも気を抜くと抽象的な言葉だらけの歌になってたりするし、とにかく具体を考えるのは簡単じゃない。投稿期限ぎりぎりで「具体、降ってこい!!」と唸ることもしばしば……
そんな私が一時期ハマってたのが「ミスド短歌」である。ミスタードーナッツ。王道を行くならポン・デ・リングあたりだろうが、今回着目するのは目立たないけれどガラスケースの端で静かに構えているミスドの重鎮、オールドファッションだ。※私の偏見です(いやでも、オールドファッション選ぶ人はだいぶ渋いよね!?好きだけど!)
うたの日において、オールドファッションはかなりの首席率を誇る。オールドファッションを含む短歌の全9首のうち3首、つまり33.33%が薔薇(私調べ)。
まぁ首席が全てではないし、調べればもっと成績のいい単語もあるだろう。2人しか詠んでなくて、そのうち片方が首席、とか。あーでも、1人しか詠んでないけど首席、のパターンの方が多そう。見つけたら記事にしたいな。
でも、オールドファッションは間違いなくドーナッツ界ではトップだ。参考までにポン・デ・リングの成績は、全14首のうち1首が薔薇。やはりオールドファッションはすごい。
というより、オールドファッションは「詠む人ぞ詠む」という感じがする。ミスドの中でも有名なドーナッツではないはずだ。それをあえて詠もうとする、その精神、そして仕上げるその技術……!
というわけでオールドファッション首席の3首を紹介したいと思う、どれも好きなので。
コーヒーとオールドファッションドーナツで2時間話す まだ恋じゃない/涼風あき津(2015/1/17「オール」)
忘れ物取ってきます、と君が消えてゆくオールドファッションの穴/笠和ささね
(2016/11/25「ドーナツの穴」)
食べかけのオールドファッションドーナツのひびへ時間の溜まりゆく午后/松岡拓司
(2018/9/18「ファッション」)
特にひびの歌が好きです……時間が溜まるって発想がすごく素敵。確かにひびは、オールドファッションのアイデンティティ。
これらの3首、実は共通点があって、必ずドーナッツっていう情報が歌の中に組み込まれているんですね。忘れ物取ってきます、の歌はお題にドーナッツ情報がありますね。これは偶然じゃないと思います。
オールドファッションはそこまでポピュラーではないので、「=ドーナッツ」と、すぐには結びつかない人が多いでしょう。相手に景を理解させるためにどこまで文字数を使うべきか、迷いますがオールドファッションには「ドーナッツ」を添えた方が良いかと思われます。
オールドファッション短歌、あなたもぜひ作ってみてください(/・ω・)/