生きるための哲学
昨夜から頭痛がする。
風邪ではないと思う。
血管が切れたような痛さ。
まだ痛いが、少しずつこの状態にも慣れてきている。
今朝、久しぶりに夜明け前の不安に襲われた。
自分が世界から見捨てられ、拒絶されている感覚。
体調に不安を覚えると心は弱くなるようだ。
先ほど、心とは何かと考えてしまった。
脳が心を作りだしているのだろうか?
心の病に鬱がある。
脳内物質を薬によって調節するのが、一般的な鬱の治療法であると記憶している。
抗うつ薬の投与により神経伝達物質などの脳内環境を整えるのだ。
なら心とは一体何を指しているのだろうか?
神経伝達物質が心なのか?
だとすると、心は脳という臓器が作り出す分泌物に過ぎないのか?
腎臓が尿を排泄するように、脳が心を排泄しているのか?
少なくとも我々が”気分”や”感情”と呼んでいるものは脳が作り出しているようだ(ドーパミンにしろアドレナリンにしろ)。
だから薬でコントロールできる。
では”意志”は?
意志はどこからきているのだろうか?
気分や感情のように、脳内で生産される物質なのか。
だとしたら、それはもはや生理現象であり、”私が存在する”とは、
そもそも一体どういうことを指しているのか?
それとも人間には”魂”が宿っていて、それが私の実体なのだろうか?
魂。
私は、そんなものは今まで一度も見たことがない。
そんなものを自分と考えるのは文明人のすることだろうか。
下らないことを考えている。
二十歳の哲学青年ではないのだ。
余計なことを考えるな。
そんなことは学者に任せておけばいい。
そんなことを考えてみても、食ってはいけない。
死は恐ろしいので生きねばならない。
生きるためには食わねばならない。
食うためには働かねばならない。
私の哲学はそれで充分だ。
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