明日が来るのが怖いすべての人々へ

腹をくくろう。
それしかない。

どれだけ悩み、苦悩したとしても。
どれだけ騒ぎ、楽しんだとしても。
どれだけ淡々と、堅実に生きたとしても。

日はまた昇りやって来る。

それはあらゆる生命にもたらされる、
”時”という名の無差別な恩寵である。

ああ、時よ。
現象世界の偉大なる支配者よ。
私に明鏡止水の心を授けたまえ。

私は、この1000億光年に広がる暗い大宇宙に灯された、一つの心もとないロウソクの炎である。

炎はか細く、あまりに貧相で、いつ消えてもおかしくなく、
その熱は弱く、宇宙はあまりに暗く、私の光で見渡せる範囲は限りなく少ない。

だから時よ、
あらゆる現象の母である時よ、
私に何ものにも濁されない心を授けたまえ。

あらゆる罵倒にも、
あらゆる蔑みにも、
あらゆる偏見にも動じることのない、

澄んだ真昼の三日月のような、しなやかな心を。