見出し画像

AIによるブログ全自動化で収益を出す手順を考えてみた


要旨

要旨

AIによるブログ全自動化で収益を出す」についての手順を調べてみた。
まだ、実際には行っていないが、来るべき日に備え備忘録を記す📝

簡単にいうと、WordPress.comの記事にてWordAdsで収益を得る。
OpenAI APIで記事生成、GCPで自動化する。ってな感じである。

大まかな流れ

  1. ホスティング
    WordPress.comを使う。
    広告はWordAdsとする。
    投稿はWordPress REST APIでおこなう。

  2. API
    記事生成及び投稿を自動化するためAPIを使う
    ・OpenAI API:WordPressへの記事を生成する
    ・WordPress REST API:WordPressへ記事を投稿する

  3. APIを送信するためのホスト
    GCP(Google Cloud Platform)を使う。
    ・Cloud Run functions:API送信用プログラムを配置(Pythonとする)
    ・Cloud Scheduler:プログラムを定時実行させる

こうして見ると、AIが半分(記事生成)プログラムが半分(記事投稿)なので、AIが全部という訳ではない。
そういうのは、Claude MCPとかが適切かも知れんが、ベータ版(まだ試行錯誤の段階)である。今後の発展に期待。

採算は取れるのか?

目次『運営費用』で後述するが、結論から言うと1年間の運営費用は「22000円」となった。 よって、それ以上の収益をあげる必要がある。

まだ実際に運営していないので分からないが、簡単なことでないのは確かだろう。

よくよく考えてみれば、会社経営と同じく投資である。
会社だってテナント代、仕入れ費、人件費などを投資して、売り上げという利益をえる。赤字になる場合もあるだろう。

AIの場合、投資(APIやサーバーの費用)から如何に収益を上げられるかが鍵となる。

WordPress

WordPress

Automattic社が提供するコンテンツ管理システム。
WordPress.com」と「WordPress.org」がある。

  1. WordPress.com
    ホスティングサービス
    ・サーバー管理、セキュリティ、バックアップは全てWordPress.comが行う。
    ・ユーザーは技術的な知識がなくても簡単にウェブサイトを運営出来る。

  2. WordPress.org
    CMS(Content Management System)
    ・ユーザー自身がサーバーを用意してWordPressソフトウェアをインストールする必要がある。
    ・セキュリティ、バックアップ、更新作業なども自分で管理する。
    ・高度な自由度を持つ反面、技術的なスキルが求めらる。

今回、お手軽重視なので「WordPress.com」の方を使うものとする

WordPress.comの料金体系

2025-01-04 時点(その他、エンタープライズ版もある)

プレミアム」プランにする
・WordAds(後述)を使うため
・テーマが豊富
・Googleアナティクス連携出来る

ちなみに、ライブチャットサポートとあるがメールも含め英語対応となる。
その為、コミュニティフォーラムに参加した方が解決が早い場合もある。

WordAds

広告プログラムにはインプレッション(広告が表示された回数)により報酬が出るタイプがある。Google Adsenseが有名。
これのWordPress.com 専用版が「WordAds」である。

Google Adsense:審査は厳しいが単価が高い
WordAds:審査は緩いが単価は安い

今回はお手軽に試したいので、とりあえず「WordAds」を使うものとする。
とは言え、Google Adsenseの方が数倍の報酬があるので、審査が通りそうになるまでサイトが育ったなら切り替えれば良いだろう。

要件
サイトで WordAds を有効化するには、以下が必要です。
・非公開ではなく公開に設定されたサイト。
・WordPress.com Explorer プラン以上のプラン。
・プライマリドメインの登録 (たとえば、yourgroovysite.wordpress.com の代わりに yourgroovydomain.com)。
・無料の PayPal アカウント (収益を受け取るため)。

https://wordpress.com/ja/support/wordads-and-earn/ (2025-01-04 時点)

※ Explorer プラン以上 → プレミアム プラン以上 のこと
※ サイトが「成人向け」の場合は不可

「プライマリドメインの登録」は独自ドメインを使えという事。
もとより、そのつもりなので問題ない。

強いて言えばPayPalアカウントの開設の必要がある。
(PayPayと似ているのがややこしい …… )

カスタムドメイン

独自ドメインの取得

独自ドメインの取得については「お名前.com」などが有名であるが、同じWordPress.com内で取得した方が手軽であろう。
また、WordPress.comの年間プランに加入すれば最初の1年間無料である。

料金

ドメインの価格と使用可能な TLD」に料金一覧がある。
(下の方にスクロールするとWhois代行の無料オプションもある模様)

.comが2000円としても、10年間20000円なので馬鹿にならない。

AIで記事生成

ジャンル

ChatGPTに「ニッチなジャンル」聞いてみた(競争率や収益化も加味)

これは一例だが、競争率が低くくても需要が無ければ意味がない。
競争率が低くくて需要が高い」が理想であるが、両者は往々にして比例する。

よって「専門性の高い」分野が良いように思える。

APIを使う

ChatGPTで作成してコピペで記事投稿しても出来るが、このあたりはAPIで自動化する。
次にOpenAI APIの費用を概算してみる。 

APIの費用

https://openai.com/ja-JP/api/pricing/ (2025-01-04 時点)

🧮「1文字あたり」(日本語1文字で3トークン、1ドル150円と仮定)
入力:0.0000025 × 3 = 0.0000075ドル → 0.001125円
出力:単純に入力に4を掛けて0.0045円

次に記事の料金を計算する。(テキストのみ)

🧮「1記事あたり
入力(プロンプトなど)300文字: 300 × 0.001125 = 0.3375円。
出力(記事文章など):2000文字: 2000 × 0.0045 = 9円。
 → 1記事あたり:9.3375円

ヘッダー画像を付けると

🧮ヘッダー画像
「2000 × 1000 px ならば」0.002763ドル → 0.41445円

1記事あたり:9.3375円 + 0.41445円 = 約10円。
1日あたり:3記事として約30円。
1ヶ月あたり:900円
「日本語1文字で3トークン」と高めに仮定してあるので、実際はもう少し安くなるでしょう。

⚠️注意点としては出力を2000文字以内にする必要がある。
・プロンプトで「2000文字以内でお願いします」と釘を打っておく
・openai.ChatCompletion.createで max_tokens=6000 とかにしておく

GCP(Google Cloud Platform)

趣旨

記事生成及び投稿を自動化するためAPIを使う。
この為、APIを送信するためのホストサーバーを用意する必要がある。
が、自分でサーバーを用意するのは非常に面倒なのでクラウドを利用する。

GCP、AWS、Herokuなどあるが、総合的に考えて「GCP」にする事にした。

📄Cloud Run functions:API送信用プログラムを配置(Pythonとする)
🕰️Cloud Scheduler:プログラムを定時実行させる

Cloud Run functions

Cloud Run functions」でPythonを実行させる(以下2つのAPIを使う)

OpenAI API:WordPressへの記事を生成する
WordPress REST API:WordPressへ記事を投稿する

import openai
import requests

# OpenAI APIの設定
openai.api_key = "your_openai_api_key"

# WordPress REST APIの設定
wordpress_url = "https://your-site.com/wp-json/wp/v2/posts"
wordpress_token = "your_wordpress_token"

def generate_and_post_content(request):
    # OpenAIでコンテンツを生成
    response = openai.Completion.create(
        model="text-davinci-003",
        prompt="Write a blog post about the benefits of AI in healthcare.",
        max_tokens=500
    )
    generated_text = response.choices[0].text.strip()

    # WordPressに投稿
    headers = {
        "Authorization": f"Bearer {wordpress_token}",
        "Content-Type": "application/json"
    }
    post_data = {
        "title": "AI in Healthcare",
        "content": generated_text,
        "status": "publish"  # 公開する
    }
    wp_response = requests.post(wordpress_url, json=post_data, headers=headers)

    if wp_response.status_code == 201:
        return "Post published successfully"
    else:
        return f"Failed to publish post: {wp_response.status_code}"

上記はChatGPTに書かせたものである。
ぱっと見、文章生成のみの土台のようだ。

不備な点(ヘッダー画像の生成など)もChatGPTに改修させれば良いだろう。

Cloud Scheduler

定時実行で使う。

🧮月に3ジョブまで無料(プロジェクト毎でなくアカウント毎の点には注意)
例えば、毎日10:00、16:00、23:00 であれば、丁度3ジョブにおさまる。

プログラムの制御により「1日に3回ほど実行、時間は秒単位でランダム、前回の投稿から5時間以上間隔を空ける」のような事も可能だが、やや面倒。

料金

1日3記事の生成/投稿で使う程度なら、おそらく無料枠に収まると思われる。

運営費用

1年間の運営費用を概算してみる(端数はなくし大雑把な価格設定)

WordPress.com(プレミアム):10000円
ドメイン:2000円
OpenAI API:10000円(詳細は「目次:AIで記事生成 - APIの費用」)
合計】22000円

結構掛かりますね。
WordAdsの収益で採算が取れるのだろうか🤔

やはり、ある程度育ったらGoogle Adsenseへの切り替えを検討した方が良いだろう。

著書

辛島信芳の著書
IT技術などに興味のある方は、是非ご覧になってください。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集