これ、一体どうやって作ったの?!
昨日、東北の森から届いた写真です。
なんだか分かりますか?
なんと、クスサンという蛾の繭の抜け殻なんです。
中にライトを入れたら素敵な照明になりそうですが、この不思議な造形は一体どうやって作られているんだろう・・・と、気になって「クスサン 繭」と検索してみたら、またびっくり!
最初に見かけたのはこちらの記事。
千葉県立博物館の記事でした。
ここで葉っぱに包まれているのを見て、ますます興味が湧き、もうちょっと調べてみると、こんな論文を発見しました。
植物の蔓でも利用しているのかと思ったら、自分で吐き出した糸でこんな形を作っているんだそうです!
しかも、太そうに見える部分は、細い糸がいくつもくっついて太くなっているのだとか。
他にも成虫が抜け出すための切れ込みがあるとか、なんとも手の込んだ作りになっています。
しかし、なんでこんな籠状になっているんでしょう?
もうちょっと密にして穴があいてなくてもいいんじゃない?
口から吐き出した糸が何本もくっついて太い帯状になってるというけれど、どうやってくっついてくんでしょう?
どのぐらい時間かかるんだろう?
などなど、次々疑問が湧いてきます。
森の中の落とし物にセンス・オブ・ワンダーが詰まっていました!
いやはやびっくりでした。
写真の撮影者、妹は「今年は繭づくり、観察してみようかな〜」とのこと。
クスサンの幼虫はなんだかすごい派手な出立ちなので、観察記録も大変なことになりそうですが、乞うご期待!