贈与と返礼を巡るおでこの物語
1.悩める若者私が大学を卒業した頃はいわゆる就職氷河期と呼ばれた頃でしたが、私自身はいっさい就職活動をすることなく、もっと人間の勉強がしたいと思って、整体の師匠の下について人間のからだのことを勉強していました。
大学を卒業しても就職せずに何だかよく分からないことをやっている息子の姿に、母親もやきもきしていたことと思いますが、私の中ではそのまま会社に就職して働くということが、どうしても想像できなかったのです。
卒業から一、二年も経った頃、久しぶりに大学時代の仲間たちと集まろ