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人のこころとからだ まとめ

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私たちの「こころ」や「からだ」について書いた文章をまとめています。こころとからだは、一つの現象の二つの現われであると思っています。人という営みは、個人のこころとからだを通して、多…
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#整体

こころの打撲と儀式

1.こころの打撲身近な愛する人が亡くなったとか、ずっと肌身離さず大切にしてきた物を失ってしまったとか、そんな衝撃的な悲しい出来事があったときに、人はガタッと調子を崩すことがあります。 気づくとただボーッとしていたり、何かとミスばかりしてしまったり、仕事が手につかなくなってしまったり、ときには人間関係に支障をきたしたり、病気になってしまうこともあるでしょう。 何というか、その人の持っているある種のリズムが大きく乱れて、いろんなことがスムーズに行かなくなって、ガタガタッとし

意図なき集注

今月の愉気の会は「穴追い」の実習を行ないました。(2016年11月のこと) 穴追いというのは整体の手当ての一つで、からだの皮膚の上の穴のようなものをひたすら追いかけて愉気していくという不思議な技法です。 「皮膚の上の穴」というのも何だかよく分からないですし、「穴が動く」ということもよく分かりませんから、考え出すと頭が混乱してきてしまうかも知れませんが、今回の参加者の方たちはみなさん素質があるのか、あまり深く考えずに(笑)実習に入っていただけたので、比較的スムーズに実習を行

複雑系な指導ということ

1.運動への未知の旅先日の記事で、私たちの運動は単純な「意図⇒行為」という線形的なカタチでは記述できないということを書きました。 何故なら、私たちの「知覚⇒意図⇒動作」というプロセスには多種多様な要素が介在していて、そうなるとその挙動は複雑系の領域に突入して、とうてい中枢的な制御の効くものではなくなるからです。 そう考えると、自身の運動の制御はもちろんですが、指導者による運動指導というものの困難さが、ますます際立ってきます。 自身の運動制御ですら困難なのに、それがさらに

愛は振り返って初めて気づく

1.からだがやってくれていることたとえば「ノドが渇いたなぁ…」と感じたとします。「水を飲もう」と思い立って戸棚からコップを取り出し、水道の蛇口をひねってコップに水を注ぎ、ゴクゴクとその水を飲み干します。 それは多くの人にとってはさほど難しい行動ではないでしょう。たいていの人はほとんど何気なしに行い、気にも留めていないかも知れません。 ですが、そこで行なっている行動を改めてひとつひとつ考えてみると、「自分がいったいどうやっているのか」よく分からないのではないでしょうか? み

活元運動のススメ

1.活元運動「活元運動(かつげんうんどう)」というのは、野口整体の中でももっとも基本的で代表的なメソッドです。 ですが、本で読んだだけだといったいどんなものなのか空想しづらいので、野口整体のことは知っていても活元運動についてはよく知らないとか、やったことがないという方も多いかと思います。 活元運動は「錐体外路系運動の訓練法」とも呼ばれますが、内臓の運動や反射的な動きといった、私たちが無意識のうちに行なっている動きを活性化させることを目的としたメソッドです。 それはたとえ