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コントのような日常⑥〜人生最大の…〜

 入籍して半年が経とうとしていたある日、今日は数ヶ月前から用意していた私たちの結婚式だ。

 ハレの日に、忘れ物はしないように前日に家の一角に持っていく物をまとめてチェックした。
 旦那さんは、明日出発前に車に乗せた時もチェックしたほうが良いと提案されたのたのだけれど、この一角にすべて揃えてチェックしたからここのものを全部乗せればいいだけだし、当日の車に乗せた後のチェックは大丈夫だと私は伝えた。

ーーーまさか、後々の後悔につながるとは知る由もなく…。

 そして、迎えた当日用意したすべての荷物を乗せて車で式場へ向かった。
 余裕を持って行ったものの、思いのほかかなり早く式場に着いた。渋滞に巻き込まれることなく早く着いて良かったね!
といいながら、式場で用意してきた必要な荷物をスタッフのかたへ引き渡す。渡してる時に気づいた…「ゆ、指輪が無いっ!」………。

 私と旦那さんで記憶を思い返す。

 確かに、前日に用意した時はあった…てことは…まさか、家?でも、家においてきたとしか思えない!
2人で一気に血の気が引いた。。

 そこで、旦那さんとりあえずまだ間に合うから取りに帰るとのこと。え!間に合う大丈夫かなと私がうろたえていると。とりあえず、渋滞に巻き込まれなければ大丈夫と超特急で来た道を引き返した。

私はと言うと…花嫁は準備が多く早速支度に取り掛かることになった。「私は、前日に旦那さんが言っていたチェックを大丈夫と言って、やらなかった事に後悔した。」

 父、母に指輪を忘れたことを伝えると、「え!間に合うの?」とそりゃそうである。早めに着いていたから何とか間に合うと伝えつつも、内心気が気ではない。最悪の事態も想定して、とりあえず私1人で場を繋がなきゃ行けない事も覚悟した。

 義理父、義理母へも伝えると、「えー、大丈夫かね!」そりゃそうである。後から話を聞いたところ、旦那さんは小さい頃から忘れ物が多かったらしい。しかし、今回は、私が最終確認を怠った事が原因。とにかく早く着いて欲しいと思いながら、待っていると…

1時間弱で旦那さんが、汗だくで到着した。
高速を走らせて自宅に帰ったところ、前日用意したスペースの一角に指輪だけ忘れられていたとのこと。旦那さんには、本当に申し訳ない気持ちで一杯になり。そして、取りに行ってくれてありがとうと伝えた。

旦那さんも支度を済ませ、チャペルの一通りの流れを練習しいざ!本番が始まった。

旦那さん曰く、始まってから式の半分は記憶に無いらしい。焦って指輪を取りに行って気持ちが高ぶって居たのか全く覚えて居ないそうだ。本当に申し訳ないことをした。

そのため、披露宴が始まってすぐに司会の方から「新郎様、新婦の今日のお姿見ていかがですか?」という質問に、「いつもと違って綺麗です。」と答え、会場内が爆笑に包まれたが、なぜ笑われたのか分からず恥ずかしかったと後に教えてくれた。

他にも、ブーケトスを直線で野球選手のように投げてしまい、2度ブーケトスをやり直したり、お色直しの服(振袖の着物をリメイクしたセパレートタイプの下のスカートを前後逆に履いてしまっていたり)色々なハプニングがあったが、後から考えたら良くも悪くも思い出に残る良い式であったと思っている。(のは、私だけかもしれないけれど。。)



 


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唐笠イズ
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