マンション理論 地下

長々と思いつくまま書いてきた身体感覚マンションについて、一応、建物としては1階から6階までざっとですが、解説しました。
今日はその土台である「地下」の話です。

地下に部屋があるのならそこにも移動は可能です。しかし、地下に部屋がなければ、そこは基礎の場所、普段生活をしている時、その心配はほとんどしないでしょう。
建物を作る時には基礎は大切です。それこそ、マンションのように上に高い建物であれば、地中深くに杭を打つ必要もあります。
ただ、立ってしまい、過ごすとなればもう、地下に気持ちが移る事がありません。
この辺りの事も人の意識をマンションになぞらえて考えるメリットとなります。私たちもたまには自分の住む世界の「地下」を思う事が必要になります。

建物が立ってしまえば気にしない地下も、地震や台風、また、経年劣化が進めばどうしても気になるようになります。
不安が生まれると気にするところ、それが地下です。

私たちの生活はネット無しでは生きられないようになりました。
家には住んでいるものの、心はいつも、スマホを通して、ネットの中にいるようになりました。
もし、今の居場所を追われても、スマホがあれば大丈夫、という思いを持つ人も多いのかもしれません。
それによって、土地に縛られていた魂は自由を得て、世界中を飛び回れるようになったとも言えますが、新たな地下を持っておかねば、楽しくは生きられません。

地下の働きは何なのか。
一言でいえばエネルギー、元気の源です。
肉体を持っている我々、この肉体を支えるためには、大地が必要なのです。
いずれ、宇宙空間にも生活の場が生まれるでしょうが、その時には、バーチャルな意識空間に地面を作らなければ、元気の供給が足らなくなります。

地面は元気だ、と言い切ってしまいますが、そんな事なぜわかるんだ、と言いたい人もいるかもしれません。エビデンスを出してこい、と言いたくなるかもしれません。
もちろん、ここに「科学的証拠」はありません。ただ、私にはこれまで30年、稽古して探ってきた身体感覚があります。
手を上げる、手を出す、という単純な動きを30年、ずっと探ってきました。
この長い時間をかけてきた事で積みあがった結果があるのです。
それを基準にして、地下を気にして動いてみた時、ひらめく事があります。
それが「元気」なのです。

地面に手をつき、じっとしていると、身体に流れ込んでくるものがあります。
足裏だって繋がっているのですから、足裏から流れてきてもいいはずですが、どうにも「まだ」、入ってきません。
手指は人間の身体の中でも敏感なところ。足裏よりも敏感です。だからこそ、手を地面についた時に見つかるエネルギーがありました。

地面に手を置いた時、身体にはエネルギーが溜まります。
外へと力を出す準備が整っていくように思えてきます。
それを感じたならば、後はそこに火をつけるだけ。命令一つで身体は望む方向へと進んでいくのです。この時の動きが速いんです!
自分でも追いきれないほどの速さが生まれます。

一応の理由をつけていますが、実際にはわかりません。
ただ、速い、という結果が再現性を持って得られるのですから、これはもう、そういうものだ、とまず、受け入れた方がいいでしょう。

ご飯を食べてもエネルギーは得られます。
人と会ってもエネルギーは得られます。
心豊かになればエネルギーは得られます。
ただ、地面を思っても、エネルギーは得られるのです。

食べ物も、人も、心も、それを手に入れるのにはちょっと苦労が必要です。
苦労なくそれらを得られる時、それを「幸せ」というのでしょう。
しかし、生きていれば幸せを感じられない時だってあります。絶体絶命、超絶不幸な時だってあります。
でも、その時にだって、地面は無くなりません。
手を地面に置き、身体を観察する。すると、そこに電気系統のエネルギーが感じられるのです。

実は古事記にはその様子が少し書いてあります。
火の神を生んだ事で死んでしまったイザナミ。黄泉の国に行ったイザナミはそこで黄泉の国の食べ物を食べ、戻れなくなります。
黄泉の国で暮らす事になったイザナミはそこで雷の神を生む事になります。
大地の下には雷の力が眠るのかもしれません。

大地にあるのはもちろん、土。大地を作るものが土です。
その土の一粒一粒がぶつかり合った時、そこに電磁気の力が働くのかもしれません。
古事記の話、電磁気力の話、量子力学の話、いろんな話が頭の中にはありますが、それら全てが混ざり合って、地下には元気が埋まっている、と考えるようになったのです。

元気があるなら、身体を考え、心を考えればいいのです。
さらに、この先にある新しい世界も思い浮かべるのも楽しいです。
しかし、時々、元気もなくなる時がやってきます。
それは地震なのか、台風なのか、老いという経年劣化なのかは知りません(笑)。
しかし、なくなったなら補充すればいい、と知っていてください、
よくわからなくても、地面に手を付けてみたらいいのです。そのふるまいが身体に元気を与えてくれます。

地面に手を付けてみる。
やってみたなら、ちょっと気づく事があるかもしれません。
それは座して礼をする時の姿勢です。
また、手にぞうきんを持ち、拭く。これも、自然と元気が入り込みます。
もちろん、畑仕事などはそのまま地面に手を入れる動きです。
こうした動きがネットの時代にはなくなりました。
元気は食べ物やお金、人気、成果によってでしか得られなくなっています。
神さま大好き!宇宙って素敵!と思える人なら上から元気も降ってくるでしょう。
しかし、それもやはり、元気あってこそのもの。病に伏せるようになれば思いを持つのも大変になります。

ちょっとした時に手を床に伸ばす。
イスとテーブルで暮らしていると、これすらも難しいですが、ぜひぜひ、その時間をちょっとだけでも作って試してみてください。
何年か、何十年か、それが積み重なっていよいよ老いた時に、地面からのありがたい力に気づく事ができるかもしれませんよ。

さて、とりあえず、一通り書いたので、身体感覚マンションシリーズについては一区切り。
また他の切り口で身体感覚を伝えていきたいと思います。

関東稽古があります。よろしければご参加ください。

「つくば稽古」

稽古日時:2024/10/6(日)13:00-20:00(入退室自由)
会場:つくばカピオ リフレッシュルーム
住所:茨城県つくば市竹園1-10-1 ←クリックでマップが開きます。
参加費:10000円

「東京ロングヒーリング」

稽古日時:2024/10/8(火)10:00-17:00
会場:大岡山西住区センター
住所:目黒区平町一丁目15番12号
参加費:参加費24000円(当日払い)
定員6名

「東京夜稽古」

稽古日時:2024/10/8(火)18:00-21:00
会場:大岡山西住区センター
住所:目黒区平町一丁目15番12号
参加費:参加費10000円(当日払い)
定員はありません
同日10-17時にある「東京ロングヒーリング」に参加の方は5000円

浜松でも久しぶりのヒーリング!

「浜松ロングヒーリング」

稽古日時:2024/9/4(月)10:00-16:00
会場:浜松市 福祉交流センター/第1講習室
住所:浜松市中央区成子町140番地の8
参加費:参加費24000円(当日払い)
定員6名


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