マンション理論2階 まとめ
身体感覚マンション2階は、胸を主役にした部分です。
胸にはいくつも大切なものがあります。まぁ、それは腰腹、頭にももちろん、言えますが。
胸に繋がる腕、手、指。そして、その手指が作る道具も、ある意味、人間の一部となります。
「あの手この手」という言葉を考えると、やはり2階に我慢は似合いません(笑)。
あの手この手で、様々な経験をしたい。それが2階部分の個性だと思います。
「自由」というのを考えれば、それは勝ち負けを超えたものなのかもしれません。
1階は我慢。嫌なものと出会っても、逃げずに、受け止め、我慢して乗り切る。負ける事を嫌い、死ぬ事を怖れるのが1階です。
しかし、2階は自由です。負けたくない、勝ちたい、という単純な目標ではなく、いろいろを楽しみたいのが2階の個性です。
身体感覚には上下に層がある。それを手掛かりに考えたのがマンション理論です。
とりあえずは誰もが、地上6階ぐらいにはなっている、とわかり、まずは6階までを書いています。
ただ、持ってはいても、それぞれ好みがあり、人生の大半を同じ階で過ごす事になるようです。ただ、実は行き来は簡単なのです。上下にある、とわかれば、ただ上がり、ただ下がればいいだけですから。この辺りもマンションっぽいんです。
ちょっとでもそれぞれの階を行き来するのも簡単かもしれないな、と思ってもらえたら嬉しいです。
「楽しい」というのは「手伸ばし」というところからきている、と聞いた事があります。楽しいという言葉は身体が由来という事です。
もちろん、何かを得て嬉しくて楽しい、というのもあるでしょう。
ただ、それは何かを得て、楽しくて動いてしまった、とも言えます。
つまり、動けば楽しくなれる、という事です。
楽しくなりたいのなら、動けばいい。
単純ですが、これ、大切な事です。
生きていれば辛い事だってあるはずです。身体が動かなくなる時があります。もしかしたら時間が止まっているように思えるかもしれません。
身体が動かなければ楽しくないのは当然ですが、この時、どれだけ、「身体の事を知っているか」が大切です。
目の前に起きて受け取った事で自分の人生が決まるのではなく、その時、どれだけ、自分が自分の意志で、自分の身体を動かせるかで人生が決まる、と言っているのです。
今、みんな優しいです。心に寄り添い、癒してくれます。
しかし、優しいゆえに、依存してしまう事もあるかもしれません。
その関係が尊いのもわかります。ただ、一人ぼっちの時だってあるし、出てくるかもしれません。
こんな時、身体が動く、とわかっていたなら、辛い時期であっても、あれ、ここは動くな・・・と気づけば、少しずつ動きを増やして、やがて、それは腕に届き、心に楽しさを得てしまう事だってあるのです。
楽しさは自分で生み出す事が出来る。
これ、私は断言できます。
次回から3階へと移りますが、3階は「鏡」の世界です。必ず、他者や、何かが存在する世界です。
色々なものがあり、にぎやかな場所です。
そこで経験するのは「衝突」です。
自分の事を弱い、と思っている人は、衝突の度に壊れてしまわないか、と心配になるかもしれません。
この時、2階でちゃんと、「楽しさは自分で生み出せる」とわかっていれば、衝突によって壊れそうになっても、また楽しさの力によって元気を取り戻し、衝突の世界へと戻っていき、経験値を重ねていけるようになるのです。
とりあえず、2階は終わり。
説明不足なのは承知の上です。また、他の階でも、この2階部分の話も出るかと思います。
とにかく、「なんとなく」知ってくれたら嬉しいです。決して頑張らないでください。私のモットーは「努力禁止」ですから(笑)。
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「甲野善紀先生の名古屋稽古」
稽古日時:7/21(日) PM1:00~PM3:30
稽古場所:浄泉寺
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