初めてのフィジカル・セラピー
アメリカで、外科や皮膚科などの専門医にかかる必要がある時には、
基本的にまず最初にかかりつけ医の診断を受けてから
紹介書類を出してもらって診てもらう
という流れになっています。
専門医にかかるころにはもう治ってるんじゃなかろうかと思うほど、
緊急じゃない限りなかなか予約が取れないのですが。
それはさておき、、、
肩や膝、腰など痛い時、問診&触診、必要であればレントゲンを撮り
骨に異常がなさそうな場合は、
まずフィジカル・セラピーに行くよう勧められます。
これまで、大した病気も怪我もなく
そんなに病院にお世話になることはなかったのですが
一昨年にスノーボードで右肩を痛めたまま放置し(生活に支障なかったので)、
昨シーズンも再びこれはあかんというコケ方をし
まったく同じ箇所を痛めてしまいました。
まあ、そっとしとけば治るだろうと思っていたのですが
治ったかなあと思い始めた頃、子供にぐいっと腕を引っ張られ
再び激痛。
スノボのシーズンが始めるまでにはなんとか治したいと思い、
かかりつけ医に診てもらったところ
案の定、「時間もだいぶんたっているし、まずはフィジカル・セラピーに」と
勧められ、人生初、理学療法士さんのお世話になることに。
まずはじっくり問診と触診。
「靭帯が腫れているので、その腫れを抑えるためには
ゆるい運動を続けることで、血液の流れなどをよくし
治癒力をあげていく」
と、骨の模型を使って傷ついているだろう箇所の説明を受け、
弾力ゴムやダンベル、器具を使った肩腕周りを動かす45分ぐらいの
運動セットを組んでもらって、週2回通うことになりました。
ほんとに効果があるんだろうかと半信半疑ながら、
でも続けてみな分からんしな、と
3ヶ月。
驚くほどに、効果があらわれてることを実感。
傷ついたところを痛めない程度に動かし続ける
その加減が難しいところだけれど
やはり継続した運動というのはとても重要なんだな。
初回は、例えば”バーを下げる時肩は上げないで”といった
エクササイズの基本的なやり方を教わるのですが
2回目からは、「はい、じゃあまずこれやって」と器具を渡され
ひたすら自分で進めていくシステム。
ちょくちょく「調子どう?」って声はかけてくれるけど
エクササイズに関する指導はあまりなく。
周りを見ると、いろんな世代の人がやって来ては
慣れた感じで自分にあてがわれた運動を黙々と進めていっています。
職業柄、ついついみんなの体の使い方が気になって
観察してしまうのですが
みんな目線が下がり気味!
スノーボードでも目線は大事で
進む先ではなく足元を見てしまうと
絶対転びます。
目線を上げるだけ、頭を上げるだけで
運動の効果が変わるんだけどなあ
理学療法士さんはその点について言わないのかな
気にならないのかな
なんてことを考えながら
通い続けました。
見たこともない器具でトレーニングしている人がいたり
マッサージテーブルでは理学療法士さんによる施術も行われていて
はたから見ていて非常に興味深い数ヶ月でした。
いつかその分野にも関わっていけたらいいなあ。
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