karad[A]ctive

アレクサンダー・テクニック・インストラクター。米国ボストンを拠点に、スタジオkarad[A]ctiveにて個人レッスン、ワークショップを展開中。 https://www.karadactive.com/home-japanese

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アレクサンダー・テクニック・インストラクター。米国ボストンを拠点に、スタジオkarad[A]ctiveにて個人レッスン、ワークショップを展開中。 https://www.karadactive.com/home-japanese

マガジン

  • ATレッスンメモ

    アレクサンダー・テクニック教師養成コース・トレーニー時代から現在まで、 書きに書き溜めたメモをここにまとめる。 アレクサンダー・テクニックの基本理念、教師として大事なこと、、、 読み返すと繰り返し同じフレーズが出てくるが 年代年代で、同じ言葉も違った意味を持っている。 アレクサンダー・テクニックを学ぶ方々へ、なにかヒントにつながれば嬉しい限り。

最近の記事

新たな試み2〜先生のための交流会

もうひとつ、3月から新たに挑戦していることがある。 先生たちの指導技術向上を目指した交流会(exchange work)。 毎月1回集まり、レッスン&意見交換をする。 実際のレッスンから学ぶことはたくさんあるけれど、先生たちとの交流会はそれとは違う角度から、お互いの経験や疑問を出し合い、その中で先生同士だから気づくことや自分の考えがクリアになったり、新たな発見があったりする。 レッスンの際に生徒さんの体に手を触れて使い方をガイドするハンズオン技術は、指導者側の頭の中がクリ

    • 新たな試み

      今年に入ってから、月に一度オープン・クラスを開催している。 ほんとは気軽にレッスンに来てほしいし、一度始めたらできるだけコンスタントに長くレッスンを受け続けてもらいたいんだけど、レッスン代の相場はそんなに安くないし、というか多分高いし、基本プライベートレッスン形式なので、気軽さがあんまりないよなあと、ずっと思い続けてきた。 どうやったら、気軽さ出るかなあと思ってのお試しで始めたオープン・クラス。 ちょろっとレッスンを体験してみたいという人から、これまでレッスンを受けたことが

      • Happy New Year!!

        あけましておめでとうございます。 新年早々、地震のニュースでびっくりしています。 どうぞみなさんご無事でありますように。 そして、余震が早くおさまり、一日でも早く復旧が進み、日常が戻りますように。

        • 念願の太極拳クラス

          念願の太極拳クラス受けてきました。 初心者向けの45分8回シリーズ。 「足の移動はピンと伸びている方を緩める」 「指先の動きは背中からきている」 といった数々のキーポイント。 やはりアレクサンダー・テクニックに通づることだらけ。 太極拳で学んだことはアレクサンダー・テクニックに アレクサンダー・テクニックで習得したことは太極拳に活かせそうです。 なによりも、身体中の拮抗の関係を常に感じ続けられる無駄のない動き&流れが、なんとも言えず心地いい。 中村げんこうさんがいつもY

        マガジン

        • ATレッスンメモ
          4本

        記事

          言葉のチョイス

          アレクサンダー・テクニックのレッスンとは少し離れた話になりますが、パッと癖のまま反応しないという日々の訓練のおかげで言いかけた言葉を飲み込み、比較的すぐに気持ちを整えられた話。 かな。 両脇に車が大量に停車/駐車している一方通行の細い道で、でっかいジープがほかの車よりもだいぶんはみ出して停まっていて、運転手がいなかったので、車をちょっと動かすかサイドミラーを倒してくれたらいいなと思い、プップッと(やさしくですよ)鳴らしたところ、向かいの店からがたいのいい男の人が出てきて「こ

          言葉のチョイス

          省エネしたい脳との闘い

          前回は、頭の重さについて書いたのですが 今回はその中身、脳について。 人間の脳の重さは、体重の約2%。 なのに、エネルギー消費量は他の臓器よりも多く、 全エネルギーのうち20%をも消費するのだとか。 だから脳は、特に何も考えなくてもできることは”習慣”として自動化して、できるだけエネルギーをセーブしようとするらしい。 なんと私たちの日常の行動の約45%が習慣で成り立っているのだと。 確かに、朝起きてから寝るまでの行動を思い浮かべてみても、いちいち「右手を開いて少し動かし、

          省エネしたい脳との闘い

          頭って、けっこう重い!

          普段、あまり頭の重さが気になることはないと思いますが、 人間の頭って、けっこう重いんです。 体重の約8%を占めるということなので、 成人平均で換算するとだいたい4.5kg〜5kgぐらい。 上の絵は、オンラインでの入門講座用に作った「頭の重さを物に置き換えてみたら、、、」の図。 体重が 65kgの場合、MacBook Air約4台分 55kgの場合、バスケットボール約7個分 45kgの場合、キャンベルのトマトスープ缶約10個分 と、なかなかなもんですよね。 私たちは、こん

          頭って、けっこう重い!

          昨夏の回想録

          昨年の夏は久しぶりに帰省し、 少し収束していたとはいえコロナ禍であるにも関わらず ありがたいことにワークショップやレッスンをさせていただきました。 例外なくいつも参加者さん、生徒さんからたくさん学ばせてもらっています。 この時もたくさんの発見があったのですが、 私の中でキューンと心に残ったのが 「私、今まで体の後ろ半分ありませんでしたわ」という参加者さんのお言葉。 いや〜、名言! かなり近い友達にレッスンさせてもらったのも、昨夏の大きな思い出。 興味を持ってくれたこと自

          昨夏の回想録

          レッスンで使う言葉

          訓練生時代、日本からアレクサンダー・テクニックの先生方が来られたことがあり 光栄にも通訳という大役を任された。 当時、先生からは「言葉を足さずに、そのまま直訳してほしい」 って言われたけれど、それはそれでなんかしっくりこない言葉もあって 直訳するにしてもどの日本語が一番ぴったり合うか、ずいぶんと考えさせられた。 今でも日本語でレッスンする時は、言葉選びに気をつけている。 特にディレクションを伝える時、 すっと理解しやすい、思い浮かべやすい日本語もあるのだが、 英語の方がニュ

          レッスンで使う言葉

          伝えていくことの難しさ

          定期的に、同じトレーニングスクールを卒業した先生たちと アレクサンダー・テクニック関連の本を読むブッククラブを開催している。 また、ちょくちょく先生たちだけで集まって レッスン練習会を開いたりもしている。 訓練生時代に読んだF.M.アレクサンダーの本ひとつとっても 時間を越えて、同志とともに読み返すと、また新たな発見があり、 交換し合う意見も、訓練生時代とはまた違い、 自分たちの指導経験が言葉に含まれて来るので、 毎回、非常に興味深い。 の、だが。 同じ学校を卒業し、同じ先

          伝えていくことの難しさ

          日本語をAT視点で考える

          レッスンをしていて 日本語ってよくできてるなあと思うことが ちょくちょくある。 例えば、 Neck, Wrist, Ankleは、 固めずに、そして同じような考え方で扱うんだけど、 首、手首、足首と、 全部、首がつく箇所。 調べると、「首」には頭部を意味する場合と頸部を意味する場合があり この場合の「くび」は「頸部」を意味する「首」で 「くびの部分。また、ものとものをつなぐ細くなっている部分」 のことを指し示す。 いずれにせよ、この意味での「首」がつくところは一様に固めては

          日本語をAT視点で考える

          初めてのフィジカル・セラピー

          アメリカで、外科や皮膚科などの専門医にかかる必要がある時には、 基本的にまず最初にかかりつけ医の診断を受けてから 紹介書類を出してもらって診てもらう という流れになっています。 専門医にかかるころにはもう治ってるんじゃなかろうかと思うほど、 緊急じゃない限りなかなか予約が取れないのですが。 それはさておき、、、 肩や膝、腰など痛い時、問診&触診、必要であればレントゲンを撮り 骨に異常がなさそうな場合は、 まずフィジカル・セラピーに行くよう勧められます。 これまで、大した病気

          初めてのフィジカル・セラピー

          インテンシヴ・ウィーク

          以前、私が卒業したトレーニングスクールを紹介した 「アレクサンダー・テクニック教師養成コース」で 少し触れたインテンシヴ・ウィークについて。 この期間は、学校の窓口が大きく開かれ、 リカ・コーエンとルース・キルロイの指導法や技術を学びに 他州から、時にはほかの国からも たくさんのアレクサンダー・テクニックの先生、 訓練生たちが集まって来た。 日本から先生方が来られた時もあり その時は通訳という大役を任され いろんな意味で非常に勉強になったのを覚えている。 いつもにも増し

          インテンシヴ・ウィーク

          ペンシルバニア州ランカスターへ

          先月、息子のサッカーの試合で、 車で7時間(実質は事故に巻き込まれ、9時間半。。。)ほど行ったところにあるペンシルバニア州ランカスターまで行ってきた。 ものすごいタイミングで旦那が骨折したため、私一人で運転することに。 何時に出てどのルートを通れば この長距離長時間運転をうまく乗り越えられるかということばかりに頭が行き ランカスターがどういうところか下調べする余裕もなく。 まずランカスターのホテルに到着して車を出た瞬間、牧場の匂い。 サッカー場まで、一面に広がる畑と牧場の

          ペンシルバニア州ランカスターへ

          ATレッスンメモ#3

          Backは背中と訳したいところなのですが 私の言うところのBackは、脊椎と脊椎につながる背中側全部。 collapseは、ぎゅっと下に押し潰しているいうか、潰れちゃってるような状態。 レッスンメモには、腕とBackの関係を書いていますが もちろん腕とBackだけでなく全身つながっていることを忘れてはいけない。 ただ、この腕とBackの関係は コンピューターを日常的に使うようになった現代 特に意識しておきたいとこ。 肩こり、四十肩、腰痛とかの原因のひとつになり得ます。 そして

          ATレッスンメモ#3

          ATレッスンメモ#2

          頭のてっぺんから爪先まで、ひとつのものとして捉えるのが アレクサンダー・テクニックを学ぶ上で大事なポイントのひとつ。 これが、Head-Neck-Back-Feet Relationship。 ただ、この関係性がうまくいけば、 自動的にすべてうまく機能するわけではない。 身体は紙みたいにぺったんこではなく立体なので 二次元で考えず三次元でとらえる必要があり、 ”Widen=横に広くする”のも、身体を使う上で大事な要素。 付け加えると、縦、横だけでなく、奥行きももちろん大事。

          ATレッスンメモ#2