インテンシヴ・ウィーク
以前、私が卒業したトレーニングスクールを紹介した
「アレクサンダー・テクニック教師養成コース」で
少し触れたインテンシヴ・ウィークについて。
この期間は、学校の窓口が大きく開かれ、
リカ・コーエンとルース・キルロイの指導法や技術を学びに
他州から、時にはほかの国からも
たくさんのアレクサンダー・テクニックの先生、
訓練生たちが集まって来た。
日本から先生方が来られた時もあり
その時は通訳という大役を任され
いろんな意味で非常に勉強になったのを覚えている。
いつもにも増して、気合の入った1週間になる。
アレクサンダー・テクニックは長い歴史の中で
基本コンセプトの解釈が、いくつかに枝分かれして
世の中に広がっていっている現状がある。
なので、参加される方の中には
違うコンセプト、指導法で学んできた訓練生や先生たちもいる。
当たり前だが、
普段の授業では、同じコンセプトを共通の言語で学んでいるので
言葉なしでも通じる瞬間が多々あるのだが、
※注釈
とはいえ、レッスンをする上で言葉で伝える事はとても大事なので、
お互い分かっていることでも、言葉に出す練習は常にしている。
このインテンシブ・ウィーク中は
違うコンセプトで学んできた人にも
自分がどのように考えてハンズオンしているか
相手に分かるように言葉にして説明しなくてはいけないので
自分の理解、頭の中を再確認、再認識できる
貴重な時間でもあった。
教室は、ほぼ全面鏡張りになっているので
どこにいても、リカとルースの目が行き届くようになっていて
訓練生同士で練習している時も
「腰もっと下げて!」「背中!!」
といつも以上に指導の声が飛び交う。
この期間ならではの、もうひとつの貴重な経験は
リカとルースが私の両サイドに立って
2人のハンズオンを同時に味わえることができたこと。
”この体の使い方以外選択肢ないだろう”と思わされる
この上ないクリアなディレクションを体験した。
毎回来る度に、
目をキラキラさせながら
「新しい発見があった!」
とリカがルースに報告し、2人がその発見について語り合う。
その場にいられたことは、本当に幸せだった。
アメリカ、ヨーロッパ、日本と世界を駆け巡り
アレクサンダー・テクニックの指導にあたってきたリカ。
2012年以降、諸事情で海外巡業はしないと決められたので
現在は母国イスラエルで過ごされているが
それまで毎年リカの指導を受ける機会を得られた私は
本当にラッキーだったと思う。
パンデミック以降、
しばらくこのインテンシブ・ウィークは開催されていなかったのだが
先日、久しぶりに再開。
今までのように、他州から、他国から、たくさんの先生、訓練生が集まった。
日常に戻れてほんとによかった。
もし、インテンシブ・ウィークにご興味ある方いらっしゃるようであれば
アレンジしますので、ご連絡ください。
とはいえ、ボストンちょっと遠いし、今ものすごく円高ですよね。。。
ほんとに興味のある方がいらっしゃれば
ルースを連れてワークショップしに日本に行きます!
ご連絡ください。
マスタークラスの先生のハンズオン、ぜひ味わっていただきたい!!
上の画像は、リカが来ていた時に撮ってもらった一枚。
掲載にあたり加工しました。
夢中で授業を受けていたので、
写真を撮ることなんてあまり考えもしなかった。
もっと一緒に撮っておけばよかったなあ。
でもリカが私に言った言葉、そしてハンズオンは
時とともに成長しながら私の中で育っていっています。
あ〜、リカに会いたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?