頭って、けっこう重い!
普段、あまり頭の重さが気になることはないと思いますが、
人間の頭って、けっこう重いんです。
体重の約8%を占めるということなので、
成人平均で換算するとだいたい4.5kg〜5kgぐらい。
上の絵は、オンラインでの入門講座用に作った「頭の重さを物に置き換えてみたら、、、」の図。
体重が
65kgの場合、MacBook Air約4台分
55kgの場合、バスケットボール約7個分
45kgの場合、キャンベルのトマトスープ缶約10個分
と、なかなかなもんですよね。
私たちは、こんな重いものを身体の一番上に乗っけて、
毎日を過ごしているわけです。
さて、
テキスト・ネックという言葉を耳にしたことが ある方もいらっしゃると思います。ニューヨークの脊椎外科医のリーサーチによると
下の図のように、頭が前に傾く角度が増えれば増えるほど、首への負担がどんどん増えていくとか。
周りを見ると角度60度ぐらいの人も結構いますよね。
角度60度だと首への負担が60lbs、つまりおよそ27kg。
27kgって日本の小学3年生男児の平均体重。
3年生の男の子をずっと乗っけてるようなもんって、、、
しんど過ぎる。。。
このリサーチは首への負担ですが、
頭より下にある首をはじめ、背中、腰、足、全部に影響を与えていることは
容易に想像できます。
頭が、
脊椎の一番上にある関節、環椎後頭関節(かんついこうとうかんせつ)
ようは頭が乗っかってる部分ですね
そこにグシャッとズドンと乗っかからないようにしないといけない。
って言うのは簡単なんですが、
じゃあ頭だけ持ち上げたらそれでいいのか?
という問題ではなく
全身つながっているので、
首や肩、肩甲骨あたり、ってか背中全部、股関節や足までも関係してきます。
なので、やっぱり一気に身体をとらえなくてはいけない。
レッスンしてると、
どうやら、この頭と関節の部分、分かるけど分からん、
ハンズオンしてもらうと分かるんだけど、自分ではいまいち分からん
という人が多いみたいで。
でも、この頭の部分の乗っかりが分かり始め
どんな状態、どんな動作の時も繰り返し意識できるようになると
かなりしめたもん。
逆に言うと、それができるようになるまでは
例えば、
頭では分かるんだけど体を広くしようとしても反応しない
といったもどかしいことが、頻繁に起こりうる。
このもどかしさもまた、
なんでだろうと考え、学ぶ上で必要不可欠な過程なので
ここを通らずには先に進めないんだけど。
なので、生徒さんには、忍耐強く
自分自身と闘っていただいております。
その先に待っている自分で自分の身体をコントロールできる満たされ感、
そして安定&安心感は何ににも変え難いものなので。
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