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「ドライブ・マイ・カー」と車からの景色。

ようやく「ドライブ・マイ・カー」を観てきた。

すごく楽しんだ。

村上春樹の小説を読んでいる時に感じる楽しさとすごく近い楽しさだった。(原作が村上春樹なんだから当たり前と言えば当たり前なんだけど)

物語の推進力としてある大きい謎。
「大人」たちのウィットに富んだ会話。
田舎者が憧れちゃうおしゃれ舞台装置。(レコード、バー、気の利いた家)
答えのようで答えじゃなくて、答えじゃないようで答えのようなクライマックス。

観ている時の楽しさも、観た後に脳内が劇中の空気にちょっと支配されちゃうようなあの感じも、まさに村上春樹の小説のようだった。



これは映画とあんまり関係ないんだけど、この映画の多くを占める運転のシーンを観ていたら、学生のころを思い出した。


僕が車というものに日常的に乗っていたのは高校生までだった。

大学から都市部に出て、今も東京に住んでいることもあり、車を持つという発想がなかった。

免許は一応持ってるけど、大学時代の旅行で2回擦って以来、レンタカーで旅行するという選択肢も自分の中から消えた。

そういうわけで、記憶の中の車から見た景色は、ほぼイコールで両親が運転する車の後部座席から見た景色だ。


今回の映画で出てくる車からの景色にもすごく見覚えがあった。

夜の高速道路、トンネルのオレンジの光。
田んぼ道にぼけっと立つ鉄塔とそこから伸びる鉄線。
視界を奪うような雪とそこに吸い込まれるエンジン音。

全部高校までの記憶だと思う。


だからなんだという話なんだけど、「車の中からの景色」がある種のノスタルジーと自分の中でそもそも結びついているというのが一つ発見だったのだ。

この映画を観ていると、「運転したい」という気持ちがふつふつと湧いてきた。

高校までしか車にほとんど乗っていない自分の境遇は差し引いても、自分の操作でどこにでも行ける車の運転は、なんだかとっても大人なことに思う。


ペーパードライバー講習結構するんだよなあ。

サイトウでした。


@いえもん
ガルプラ見てないわ!ごめん!
アベマで全話無料で見られるのね、見るぞちゃんと!

和物のカフェいいね!あれば入りそうです。

優柔不断が行き過ぎて、もうメシには判断力を一切使ってないです。
同じ状況だったらたぶんコンビニでウィダー買って歩きながら飲んでる笑


@きっちゃん
「シャン・チー」あんまりで泣きそうですわ。

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