10.雑音に慣れよう
英語多読をするとき、話し声や音楽、物音がすると英文が頭に入らなくなってしまいませんか?英語をするときには、全神経を集中して食らいつくように洋書と向かい合う。そんな読み方をしていませんか?
英語多読を始めて間もない頃は、テレビの音、物音、音楽で簡単に集中力を乱されてしまいます。ですが、経験を積んでいくと、多少の物音は無視して読めるようになってきます(大音響とかだと難しいですが)。自身の経験では、200万語ほど読んだ頃、ある程度雑音を無視できるようになってきました。集中力が上がったというよりは、余分な力が抜けて、かつ、雑音がしても、頭の中に入ってくる英文の流れがかき乱されなくなった感じです。英文を処理する神経回路が太くなってきて、日本語や雑音を処理する回路が働いても信号が途切れなくなったのではないでしょうか。もしかしたらアンガーマネージメントの要素も入っているかもしれません。
おしゃべりをしながら仕事をすることってないでしょうか?そういうときは、みんなおしゃべりに耳を傾けながら、動かす手を意識的にゆっくりにして仕事をしていないでしょうか?雑音のある環境で洋書を読むのに技術があるとするなら、これだと思います。ニュースの音声が聞こえる状況で洋書を読んでいるとき、ニュースの内容も洋書の内容も両方とも把握できていることは少なくありません。こういうとき、聞こえてくる音に逆らわず、ほどよく洋書への集中力をON・OFFしながら読んでいるのだと考えています。
TOEICの点数が高い人は、何故か喫茶店で英文を読むのが好きです。実際、英語ができる人ほど『周りがうるさくて、英文に集中できなかった』と愚痴をいう頻度が少ないと実感しています(もちろん、集中できない事もあるようです)。リラックスしてどんな環境でも勉強できる方が、長時間、場所を選ばず勉強するのに適しているのだと考えています。雑音が原因で読書に集中できないとイライラしてしまう事があったら、音楽がかかり、話し声がするカフェで、悠々と英語の勉強をするTOEIC高得点取得者の姿を思い浮かべてみると気分が少し和らぐのではないでしょうか?
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