マガジンのカバー画像

パパの子育て小説・エッセイ

37
子育ての中で感じたことを小説やエッセイにしています。
運営しているクリエイター

#次男

奇跡の子どもは今日もすやすや眠らない

「奇跡ですね」 私の子どもが2人とも対外受精だというと、 そう言われることがある。 最初の子どもが流産したとき、 落ち込んでいる妻に見られないように、 布団にくるまって泣いた。 子どもを作ろうと二人で話しあい、 それから間もなく妊娠。 なんの問題もなく子どもを 授かると思っていた矢先の出来事だった。 すでに妻は30代後半、高齢出産になる。 次こそはと臨んだが、 なかなか授かることはなかった。 二人とも検査は受けたが問題なかった。 時間ばかりが経過し焦ってくる。 そんな

¥100

梅雨模様。幼稚園のお迎え

「明日、幼稚園のお迎えお願いできない?」 妻のひと言にしめたと思った。 息子が家の外でどんな風に過ごしているか 見られる機会だからだ。 私の次男坊は、 いつも家だと歌ったり踊ったりと 陽気な一方、 機嫌が悪くなると、 大きな声でわめきちらす。 片付けが苦手なのは長男と一緒なのだが、 妻に怒られても、平然とテレビを見続ける、 ふてぶてしさを兼ね備えている。 甘やかし過ぎたのかもしれない。 私自身、次男ということもあって、 どうしても同じ次男の方を 可愛がってしまう。 買