奇跡の子どもは今日もすやすや眠らない
「奇跡ですね」
私の子どもが2人とも対外受精だというと、
そう言われることがある。
最初の子どもが流産したとき、
落ち込んでいる妻に見られないように、
布団にくるまって泣いた。
子どもを作ろうと二人で話しあい、
それから間もなく妊娠。
なんの問題もなく子どもを
授かると思っていた矢先の出来事だった。
すでに妻は30代後半、高齢出産になる。
次こそはと臨んだが、
なかなか授かることはなかった。
二人とも検査は受けたが問題なかった。
時間ばかりが経過し焦ってくる。
そんな中、妻の希望もあって
対外受精を選択した。
後で知ったのだが、30代後半だと、
成功率は約3割程度。
個人差があり、何度トライしても
授からない場合があるらしい。
幸いのことに2つの受精卵が誕生した。
そのうちの1つが選ばれ、
長男が誕生することになる。
安定期を迎えたとき、
出産のとき、
初めて抱き上げたとき、
今でも喜びが蘇ってくる。
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