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最近は会社に行くことも増えた。 しばらくリモートワークだったので どうも調子がつかめない。 夜、会社を出て家に帰る。 小学2年と年中の子どもたちは、 夜ご飯どころか、お風呂まで 済ませている。 会社通勤の感覚が掴めていないので、 当面はご飯を買って帰ることにしている。 といってもお酒のつまみ、 コンビニの総菜だ。 焼き鳥や砂肝炒め、マカロニサラダ。 主食はないが、おじさんとっては 十分な量を買って帰る。 ただ、困ったことに、 家に帰って私食べていると、 子どもたちがじ
公園に行くと、必ず7歳になる長男が 「かくれんぼしようよ」と言ってくる。 しかも問答無用で 4歳の次男を鬼にする。 いち、に、さん、しぃ と数を数え始める次男。 長男は本気で隠れようと、 遠くの方まで走っていった。 それほど広くない公園だが、 子どもが迷子になったら大変だ。 長男がおおよそどの辺りに 隠れたかを確認した後、 私は次男のすぐそばの 木の陰に隠れる。 きゅう、じゅっ 数え終わった次男はあたりを見回す。 外にいるときは、いつも私か妻かに 手を握ってもらって
7歳になった長男はもう自転車に乗れる。 小学校に入ったときに、 窮屈そうだったので、 新しい自転車を購入した。 前の自転車には補助輪をつけて、 4歳の次男のものに。 いわゆるお古だが、 次男は気に入ってくれて、 たまに「自分の自転車で行く」と、 その自転車で公園に行こうとする。 そうなると大変だ。 車も走る道路をちょこちょこと、 こいで行くことになる。 危険なので、私も長男も 自転車はあきらめて、 横を一緒に歩いていかなければいけない。 何回かこぐたびに、うまくいかない
子どものころ、父親と お風呂に入るのが嫌だった。 理由は思い出せなかった。 自分がお父さんになったとき 理由がわかった。お風呂の温度だ。 冬のこの時期、年寄りは やっぱりお風呂は熱い温度で入りたい。 だが、子どもには熱すぎるのだ。 私と一緒にお風呂に入ると、 すぐに熱いと言われ、 水で冷ます羽目になる。 そして終いには、 「お母さんと入りたい」 と言われてしまう。 兄弟二人をお風呂に入れる身としては 最初から温いと、自分がお風呂を出る頃には 体感では水近く、風邪を引き
疲れた。仕事のストレスを抱えたまま、 仕事部屋を離れ、リビングに。 長男はテレビゲームをしている。 私はなんの気なしに、 長男の横にあぐらをかいて座る。 仕事のことが頭から離れず、 虚ろな表情でテレビ画面を見る。 すると、床に座っていた次男がやってきて 私の股にちょこんと座る。 ただ、それだけの話。 長男が私の横に、 次男が私の上に、 座ってみんなでテレビを見ている。 ただ、それだけなのだが、 家族っていいなと思う瞬間だ。 【宜しければこちらもお読みください】
「魔女の宅急便」という映画で、 旅立つキキを抱っこしたお父さんが、 「重たくなったなあ」と言うシーンがある。 成長した我が子を実感する 感動的なシーンだ。 さて、4歳になる次男は怒られたり、 足をぶつけたり悲しいことがあると、 「だっこ」 と飛びついてきて、だっこをねだる。 「よしよし」と声をかけながら 抱きかかえ、しばらくだっこしてあげる。 一方で7歳の長男は もうだっこをねだることはない。 ところが、先日、階段でふざけていたのか、 あごを強打し、大声で泣きだした。
わが家では、子どもの YouTube視聴時間を決めている。 放っておくと際限なく見てしまうからだ。 日中は私が監視できないので、 妻が視聴時間の監視役だ。 ただ、長い動画の途中で 視聴時間が終わった場合、 どうしても続きが見たくなるようだ。 妻がお風呂に入ったときがチャンス。 兄弟はテレビをYouTubeに合わせて 動画の続きを見はじめる。 私はそれを横目で見ているのだが、 様子がおかしいことに気が付いた。 『今日の視聴時間は 終わったのに見ているんだな』 すぐに注
4歳になる次男は話かけるとき、 「あのね」 というのが口癖だ。 「あのね、お父さん、あのね」 なんとも可愛いらしい。 会話は続く。 「あのね、お父さん、今日ね、幼稚園でね、 「あのね、お友だちと遊んでたらね」 このまま眠りたくなる、 心地よい響き。 何を伝えたいかはわからない。 でも一生懸命伝えようとする 気持ちが見えて愛おしい。 子どもにとって、一日は長い。 その日にあった出来事は 大人にとっては些細なことだが、 子どもにとっては真新しい大きなこと。 凝り固ま
歳が近い兄弟を持つ親なら、 誰しも知っていることは、 兄と弟には同じものを与えることだ。 違うものを与えてしまうと、 たいていは喧嘩の種になる。 僕はあっちがいい、 僕はこっちがいい。 という感じだ。 特におもちゃは深刻だ。 たまに「サービスです」と、 親切におもちゃをくれるお店が あるのだが、兄弟別々の物を渡す。 不安どおり、家に帰ってから おもちゃをめぐって喧嘩が始まる。 たいては、兄が勝ち、 弟は負けて泣いて終わり。 俺のものは俺のもの お前のものも俺のもの
台風が明け、緊急事態宣言が明け、 小学1年生の長男の運動会が 快晴の空の下で開かれた。 緊急事態宣言中に準備されたため、 種目は一学年につき、わずか2種目。 運動会自体、午前中で終わった。 長男はかけっこと、ダンスのみ。 待機中はマスクをつけているが、 競技中はマスクを外す。 われわれ大人自体が 初めての経験をしている状況の中、 長男にとっては 初めての小学校の運動会。 ビデオカメラのファインダー越しに、 一生懸命に走ったり、 踊ったりする姿を見て、 うるっと来る。
子どもを持つ親の間で、 あいつだけには近寄らない方いい という悪魔のような存在がある。 それがUFOキャッチャーだ。 クレーンゲームともいう。 100円入れてクレーンを操作。 目当ての物を掴んだ、 という喜びは束の間、 ポケットに行くまでに 無情にも落ちてしまう。 そして子どもの残念そうな顔を 見てしまうと、また100円を 投じてしまうのだ。 わずか30秒程度の娯楽。 あっという間に財布の中の 100円がなくなっていく。 たちが悪いのが、 たまに取れてしまうことだ。
7歳の息子が最近覚えた漢字は 「最強の剣」だ。 その漢字の使い道は 現実世界では思いつかないが、 覚えたことには、驚くばかりだ。 私が子どものころ、漢字を覚えたのは 本か漫画だった。 何度も繰り返して読んでいるうちに いつの間にか読み書きを覚えていた。 今の子どもたちはゲームやYouTube。 漢字を絵として捉えて 前後の文脈でなんとなく読もうとする。 当然間違えるときもあるのだが、 私が本で漢字を覚えた方法と同じだ。 これが「読み」。 そして、今度は「書き」。
せっかくの休日は、 子どもと一緒にお出かけしたい。 できれば家族みんなで。 でも、残念ながらできない日も多い。 雨が降っている日。 熱中症が心配されそうな暑い日。 子どもが風邪をひいている日。 前もって立てていた計画を 泣く泣く中止にしたことは 何度もある。 3週連続で週末は雨だった。 今週こそは天気も快晴、と思ったら 子どもがひどい咳をしていた、 なんてこともある。 うちは子どもが二人いるので、 どちらかが体調が悪いと、 家族みんなでお出掛けするのは 断念せざるをえ
テレワークになってから 「いってらっしゃい」と 言われた記憶がない。 むしろ学校や幼稚園に行く子どもたちに こちらが「いってらっしゃい」と 言っている。 2階にある私の仕事部屋。 パソコンと仕事用の書類しかない、 小さな部屋だ。 朝、その部屋でメールの確認など ちょっとした仕事を終えると、 長男が学校に行く時間。 1階に降りて「いってらっしゃい」と 見送る。 その30分後、今度は次男が 幼稚園に行く時間。「ばいばい」と見送る。 次男は「また遊ぼうね」と手を振る。 それ