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アラカンと住宅ローンについて②
少し前に、この年になって、住宅ローンを組むことになった経緯については書いたと思う。今回は、その続編である。
なぜ、60歳を過ぎて、住宅ローンを組んで、家を購入することになったかというと、ウチの家内の願望をかなえるためである。
家内は、昔から料理やパン作り、お菓子作りが好きで、2年ほど前まで、近所の空き店舗を借りて、飲食店を経営していたこともある。
世の中には、脱サラして飲食店経営を志す人が少なくないらしいが、たいていは失敗する。一般的に、飲食店の廃業率は、開業から1年で30%、3年以内で70%、5年で80%以上とされている。
家内の場合、大儲けこそしなかったものの、近隣の固定客にも恵まれて、丸々5年ほど順調に運営していた。コロナ渦でも、休業や営業時間の短縮等を余儀なくされたが、給付金にも助けられて、深刻なマイナス影響は被らずに済んだ。
5年で閉店したのは、単に家庭の事情によるものであって、経営不振で潰れたわけではない。
当時、借りていた店舗が手狭であったこと、そのわりに高い家賃を払っていたことに不満を感じていたので、もしも、また機会があって、お店をリスタートできるのであれば、今度は自前の店舗で、思いどおりのレイアウトの店構えで、好きなようにやりたいものだと言っていたところ、たまたま、近所に古い民家が売りに出たので、買うことにしたのだ。
築80年超の古民家なので、耐震や断熱工事が必要であるし、店舗兼住居としてかなりのリノベーションが必要になる。物件購入費とリノベ費用を合算すると、相当な投資になると思われる。
リタイヤするような年齢になって、借金をしてまで、無茶なことだと思うのだが、僕の場合、家内には負い目がたくさんあるのだ。
サラリーマン生活において、仕事が忙しいのを口実に、家のことも、子育ても、すべて家内に丸投げしていた。仕事が忙しかったのは事実だが、実際にはやろうと思えばやれることまで、やらずに逃げていたのは否定できない。
したがって、家内に対する罪滅ぼしだと思えば、たとえ老後資金をすべて吐き出すことになったとしても、やめておけとは言える立場ではないのだ。
というわけで、つい先日、某メガバンクにて住宅ローンを組み、不動産購入手続きを無事に完了させた。還暦を過ぎて、借金を背負うことになろうとは、少し前まで想像もしていなかった。
さしあたっては、リノベーションを引き受けてくれる業者を選定して、耐震や断熱、水回り等を含めた大がかりな工事が必要になる。
費用を抑えるために、シロウトのDIYでもやれそうなことはやるつもりであるが、構造に関する基本的なところは、プロに任せないとどうしようもない。
工事が完了して、入居するのは、まあ最低でも半年は先になると思っているし、家内が店舗を開業することになるのも、その頃になるのであろう。
少しでも早く開業してもらわないと、住宅ローンの返済負担が僕の方に重くのしかかってくる。
そのためにも、夫婦そろって、元気で長生きできるように、健康管理に万全を尽くす必要がある。
店舗兼住宅への改装、古民家のリノベーションについては、また追々、記事を書いていきたいと思う。