創作「消滅」

僕のからだ

どんどん、どんどん、小さくなって。


僕のからだ

どんどん、どんどん、小さくなって

子供よりも

赤ちゃんよりも

小さくなって


僕のからだ

どんどん、どんどん、小さくなって


ねずみよりも

ありんこよりも

小さくなって


僕のからだ

どんどん、どんどん、小さくなって


みじんこよりも

さいぼうよりも

小さくなって


僕のからだ

どんどん、どんどん、小さくなって


どんどん、どんどん、小さくなって


見えなくなるまで小さくなって

そうしてぷちん、と消えたとき

僕のこと、みんな、みんな忘れてしまう。


家族も、友達も、友達じゃない人も

僕に会った人、僕を知ってる人

みんな、みんな僕のこと忘れてしまう。


そうして僕は、最初からいなかったことになる。


そういうのが、いいな。




一度抱いた希死念慮はなかなか消えてくれない。しかし実行に移す勇気もありゃしないので、もういっそのこと最初からいなくなっちゃえばいいのにな、と思っていた頃に作った詩です。



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