映画・出版・アプリ開発はほとんどが失敗する
一言でいうと
一つの成功が、ほとんどの失敗を駆逐している
活用シーン
マーケティング
内容
1996年経済学者アーサー・デ・バニーとデイヴィッド・ウォールズの調査
1980年代に封切られた約300本の映画の興行収益を調べた。
結果わかったことはパターンがないということだった。
2015年ハリウッドの6大スタジオが公開した100本以上の映画のうち、5本の映画で、興行収入全体の22%を占めた。
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの発見
社会全体の富のうち80%は、人口の20%が所有している。
これを当てはめれば、売上げの80%は20%の商品が生み出す。
冒頭のデ・バニーによると、全映画の1/5で興行収入全体の4/5を占めている。
出版業界では、全体の10%の本が90%の収益を上げている。
アプリの売上の60%が、全体のわずか0.005%の企業によって生み出されている。
『ヒットの設計図――ポケモンGOからトランプ現象まで 』デレク トンプソン (著),
この話を見て、ある本を思いだしました。
それは、例えば映画業界は、デ・バニーの研究のようにとんでもないごくわずかなメガヒットと、あんまりヒットしないほとんどの映画というすみわけがある。
それはハリウッドの中では周知の事実で、時折出てくるスマッシュヒットを狙って、莫大な費用を一つの作品に集中させるそうです。これを、ブロックバスター戦略と言います。
詳しくはこちらの本がおすすめです。
とはいえ、「この映画を売って売って売りまくってやる!」と言いつつも、こけてしまうことはけっこうあるわけです。というより、こけることのほうが多いのかもしれません。しかし一方で、予算をブロックバスター戦略にとられ、低予算で撮られたホラー映画あたりがスゴイヒットになったりすることもあります。そうやって、何とかバランスをとっているのかもしれません。
ところで、私が注目したのは、ここ。
1980年代に封切られた約300本の映画の興行収益を調べた。
結果わかったことはパターンがないということだった。
つまり、ヒットのパターンって、ないんじゃないの、って話。
ということは、色々試さなければわからないわけです。
たとえば、今アニメが流行っているからと言って、来月流行っているかどうかはわからない。アベンジャーズシリーズだって、どこかで息切れする可能性だってあった。
たまたまうまくいきました、というのが本当のところで、解説者は後付けで「勝因」として分析や解説するものなんじゃないかな、と思ってしまったわけです。
つまり、なんでも、それなりに数をこなさないといけないんじゃないか、って話です。いかがでしょうか?
本を出版しました(^^)/
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