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NUDGE 実践 行動経済学 完全版

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です。

はじめの一行

はじめに

「最高のカフェテリア」はつくれるか?
あなたの友人であるキャロリンは、大規模な公立学校給食サービスを統括する責任者である。何百もの学校を担当しており、何十万人という子どもたちが毎日、キャロリンのカフェテリアで食事をする。

NUDGE 実践 行動経済学 完全版(リチャード・セイラー キャス・サンスティーン)

あくまで、事例の前提条件の紹介なので、あまり面白みのない一行目です。

本書の内容

NUDGE(ナッジ)

ナッジというのは、人を知らず知らずのうちに良い方向に導くことを言うらしい。一番わかりやすいのが、色んなシステムや装置の「デフォルト設定」。

多くの人は、デフォルトに設定されているものを選びやすい傾向があります。

だから、例えば、ネットでアンケート的なものがあったとします。
4つの例文の内、ひとつを選ぶしようとなっている場合、はじめに設定されている場所の回答を選ぶ傾向が強くなるようです。

また、道路に凸凹に見える立体的な記号を描くことで、無意識にスピードを遅くするとか。

本書の事例ではなく、あるネット広告で見た内容で面白かったものがあります。そこは、とても交通事故の多い山道。
バイク乗りの人たちが、コーナリングを攻めすぎて、結構事故が多いそう。
ここにある看板を立てたら、事故は激減したそうです。

それは、「カーブ危険」とか、「スピード落とせ」みたいなありていなものではなかったと言います。その内容は、「ここでけがをしたら、最も近い病院まで4時間かかります」というものだったとか。
強制しようとしても人は動かないんですね。

スラッジ

一方で、本人のためにならないように人を誘導するのがスラッジ。
まあナッジの悪用版でしょうか。
じつは、先の例のようにアンケートも取り方ひとつで結果が変わってきます。となると、ある程度アンケートの結果は操作できるわけで。

とにかく人は色んなものに無意識に動かされていて、それはどうやらいろんな形で活用できるらしい、というのが本書では読み取れます。
マーケティングなんかにはとても使える内容でしょうね。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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田村薫
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