カツオ的キャラクターがいる組織

何気ない日常。
ここに「課題」を見出すのは、ちょっとした才能かもしれない。

ドラマを見てると時々不思議な景色が見える。
朝、学生は制服に、
父はスーツに着替えて
「お茶の間」に集まる。
朝食をみんなで、という当たり前の日常に見えなくもない。


たぶん、彼らはきっと今日もスーツ姿で朝食を摂る。
変化が起こるのは、差し迫った問題が起こった時だ。
ある朝父がスーツにコーヒーをこぼす。
これがきっかけとなる。

Aパターンは、明日もやはりスーツでコーヒーをすする。
昨日の”事件”はたまたまだったと、あきらめる。

Bパターンは、コーヒーを飲み終えるまではパジャマでいようとする。
きっと几帳面なこの家庭では、パジャマ姿で食卓に着くのは「だらしない」という感性を持っているのであろう。その感覚との葛藤と闘いながら習慣を変化させる。

ま、そのほかにもいろいろパターンはあるけど、この辺にしておこう。


しかし、ここにサザエさんでいうところの、カツオのようなキャラクターの人間がいると話は変わる。
「外出する服でご飯食べて、よごしたら大変だよ」
と家のしきたりとか、波平の怒りとかを気にしない発言が出てくる。
カツオはズボラだ、とか批判の対象にはなってしまうけど、上手くいけば、サザエさん一家は服を汚さずに済むかもしれない。


ビジネスにおいても似たようなことがよくある。
本当はこうしたほうがお客さんにとってはありがたいのでは?
本当のところ、こんなことしないほうがいいのでは?
実は、これって無駄なんじゃないのか?

組織の中で、カツオ的発言ができる人は意外と少ない。
そもそも、しきたり、ルール、規則が最重要視されることが多いから、
カツオは大抵組織では生きていけなくなる。


しかし、問題が起こってからの選択より、
問題が起こる前に気づいたほうがいい。
そのためには、日常の平和を疑う必要がある。
ビジネスの現場で、カツオ的キャラは相当重要。

ほとんどの人が疑わない平凡な日常を、違う視点で見て、
それを臆面もなく指摘できる。
これこそが、課題発見能力だとおもう。
そういう役割を持った人が、組織には一人くらいはいたほうがいい。

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田村薫
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