小さな会社の稼ぐ技術
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
カバーに書かれた挑発?
本書のまえがきは、中小企業の現状から始まります。
統計データのシェアです。
しかし、本を開いたら一番初めに飛び込むのが、カバーの折り返しに書かれた言葉。
これがやけに煽情的です。
少しご紹介します。
本編の前書きは、冒頭お話ししたようにデータから始まります。
そのデータ自体は、関心を湧き上がらせるものですが、恐らく編集者がよりインパクトのあるこの一文を、
本を開いてすぐ飛び込むところに掲載したのは意図的でしょう。
実質的な初めの一行はこの部分だと思います。
本書の内容
いつものランチェスター戦略
基本的に、中身はかの有名なランチェスター戦略。
栢野克己さんの本は、基本的にすべてランチェスター戦略です。
そもそも、このランチェスター戦略の中の一つで、弱者の戦略として局地戦を推奨しています。
栢野さんも徹底的に局地戦にこだわっていることのあらわれでしょう。
ですから、基本的なロジックは他の本と変わるところがありません。
変化がみられるのは、取り上げる事例の中身という事になります。
だからと言ってためにならないか?というとそんなことはなく、初めてランチェスターに触れる人も、
そうでない人も、きっと学びになる部分は多いと思います。
裏を明かすと、私はこれを読んで、YOUTUBE動画をアップし始めました(笑)
簡単におさらい
じゃあ、ランチェスター戦略ってなに?って話ですが、ご存知ない方のために軽くなぞってみます。
これ、戦争による戦闘機の被害を徹底的に分析したのがベースです。
物量で負けている戦闘でも、なぜか勝てるシーンがある。
それを詳しく分析してみると、局地戦だったり、接近戦だったりすると、相手の数が多くとも勝てる可能性が高まる。
そんな法則を見つけ、これを経営に応用したものが世で言うランチェスター戦略。
特に、業界1位ではない小さな会社の弱者の戦略というものが、広く知られていると思います。
特化戦略だったり、地域戦略だったり、比較的シンプルでいて効果が高いと言われています。
私自身、経営戦略の中では実効性が高いものの一つがこれなんじゃないかと思っています。
限定的に試してみると、確かにいい。
ただ会社全体をこういう戦略にのせるというのは、社内の人間からしても結構反発を受ける事も多いので実行できていないことが多いのですが(^^;