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世界に自分ルールを強要した会社
1980年代ある商品が大ヒットした。
40歳代なら大抵記憶にある、あの商品。
音楽を持ち出すことができるあれ。
その開発者は、今や世界のSONY。
その名は、Walkman。
携帯型カセットテーププレイヤーだ。
多くの人が知る話だが、Walkmanというのは英文法的には誤り。
ということで、当初海外へは各国で違う名称で販売されたらしい。
しかし、むしろWalkmanという名称が先に普及した経緯があったため、全世界の同一商品をWalkmanという名称に統一した。
ぼくたちは何かと、物事を正誤で判断しがちだ。
言ってみれば、文法間違いの和製英語の名の付いた商品を、英語圏で売るなんてちょっとカッコ悪い。
それでも結果を見ると、かっこ悪いと思ったのは一部の人たちだけだったようだ。その”違和感”なのか、”語感”なのかはわからないけど何かが現地の人たちの脳に忘れられない記憶として刻まれたのだろう。
結果、Walkmanは当時のヘッドホンステレオの代名詞・・・普通名詞となった。
意図していたかどうかはともかくとして、SONYは多国の言語の法則をねじ曲げて、自分ルールの言葉を世界に押し付けた。
正しいか、誤りかということはたいした問題ではない、ということなのかもしれない。
逆に誤りも、それが広まれば当たり前になる。
じつはSONYは結果として、言葉に関する自分ルールを世界に強要した企業と言えるのかもしれない。
不自由なら自分ルールを適用しちゃえ、というブログはこちら。
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