あの同族企業はなぜすごい
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
同族企業の取材レポート
今後ますます注目されるであろう、同族企業の行方。
これを研究されている方が、発表された本書。
マスメディアによるステレオタイプな同族企業のイメージから一歩踏み込んだ時、本質が見えてくるわけですが、そのマスメディアに対するアンチテーゼから話が始まります。
本書の内容
ファミリービジネスの調査レポート
本書の大半は、実際に成功している同族企業の成功事例を(おそらく)取材をもとに列挙しています。
後半には、データから読み取る同族企業の経済における役割めいたもの、成功法則的なものを提示しています。
とはいえ、全体としては十分なまとまりがあるわけではなく、あくまで、調査レポートという域を出ていないと思います。
しかし、実際に企業内に起こる同族企業のさまざまな問題については、しっかりと把握され、そこにどう対処したか?
という実例は本書の中に収録されている事例からヒントを得られるのではないかと思います。
やはりそのテーマの中心は事業承継。
会社を次世代に引き継ぐことが、同族企業が今直面している現実。
実際には、単に経営をバトンタッチするというより、会社に変化を作っていかなくてはならない。
そのあたりの後継者の苦悩にも切り込んでいるという意味では、なかなか興味深い一冊かと思います。
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