78%が無罪の人を犯人にしたという実験
一言でいうと
意外と記憶はあいまい
活用シーン
記憶の信ぴょう性・思い込み・好みの変化
内容
ワシントン大学エリザベス・ロフタスの研究。
被験者に「あなたは子どものころそれを食べてはいたそうですよ」とうそをつかれた人々は、数週間後にその食物を出された時手を伸ばそうとしなかった。
被験者に犯罪(の演技)を目撃させて、面通しに並んだ中から犯人を選ばせる実験をしている。警察はこの中に反荷がいるというが、それは嘘。
それなのに被験者の78%が無実の人々の1人を指さし、「この人がやるのを見た」と証言した。
『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),
「犯人はお前だ!」声高らかに目撃証言を語る目撃者。
いろんなドラマにありそうなシーン。
実はこういった目撃証言のあやふやさを証明する心理実験はけっこう多い。
どうやら人間の記憶は、その時の映像や体験がそのままの形でVTRのように残っている者ではないらしい。当時の断片的な記憶がカケラのように脳のあちこちに保管されていて、それが必要になった時にそのかけらをくみ上げて、一つの記憶を創り出すことになるようです。
だから、必ずしもそのパーツはあるべきものがそのまんま組み合わされるとは限らず、その時に自分が信じたい記憶になるように変化したり組み替えられたりするようです。
たぶん、夢もそんな風にできているのではないか、と思うことがあります。
たとえば、崖の上から落ちるシーンから、ゴトン!と頭を打って目が覚める夢を見たところ、リアルな自分もベットから落ちていた、なんていう経験はないでしょうか。
リアルな風景では、頭を打つ前の自分を予測できるわけがないのに、夢の中では崖に追い詰められたストーリーが思いだされたりするものです。それはもしかしたら起きた瞬間、頭の痛みやベットから落ちた感覚から逆算して記憶を組み合わせて、夢が作られていたようにも思えます。
記憶は、自分で作り変えられるし、
記憶は過去。
つまり、過去も変えられる、というと言いすぎでしょうか。
ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/
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