新生活をパワフルにはじめる、らくちん朝食スープ
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忙しい朝もスープで朝ごはん
パンとたまごとチーズが一皿でとれるスープで、手軽に朝食をとりませんか?睡眠不足でまだ半分眠っているような人も、起き抜けはあまり食欲がないという人も、これならするする喉を通ります。
パンが水分を吸ってふくらみ、スープというよりはパン粥のような感じになります。硬くなってしまったパンの救済策としてもぴったりです。
プレーンなパンならいつも食べているもので構いませんし、たまごやチーズも比較的冷蔵庫に常備しやすいものです。気軽に作って食べて、4月の新生活を気持ちよくスタートさせましょう!
パンとたまごのスープ
材料(2人分) 所要時間約10分
食パン 1枚(6枚切り)
たまご 2個
粉チーズ 大さじ山盛り2杯(20~30g)
塩 少々
水 400mL
作り方
1.パンをちぎり、卵をとく
食パンは適当な大きさにちぎる。たまごを器に割り入れて溶きほぐし、粉チーズを混ぜておく。★1
2.鍋でパンを煮る
鍋に水400mLを沸かして塩ふたつまみほど入れ、ちぎったパンを入れる。★2
3.たまごを流し入れる
中火にし、再沸騰したらたまごを流し入れ、20秒ほどで火を止める。
レシピのポイント解説
・パンとチーズについて
・パンとたまごの煮え具合
★1.パンとチーズについて
主役となるパンは、基本的に自由です。
食パンやロールパンだとふわふわの口当たりになりますし、バゲットやカンパーニュなど、皮の部分の多いしっかりしたものだと食べごたえが出ます。全粒粉のパンや、ライ麦パンなどでも作っていただけます。少し硬くなってしまったパンも、おいしく食べられます。
ただし、デニッシュなどの菓子パン的なものや、クルミなど堅い実の入ったパンはあまり合わないと思います。
今回は、おなじみのこのパンで作りました。
パンは適当な大きさに手でちぎります。卵も割って、黄身と白身が混ざるように溶いておきましょう。
チーズは、粉チーズを使います。パスタ用などに売っている粉チーズで結構です。
ちょっと奮発して「パルミジャーノ・レッジャーノ」チーズをおろし金でおろして使うと、さらにおいしく作れます。
おろしたチーズは、溶きたまごとしっかり混ぜておきます。
★2.パンと卵の火の通し方
鍋で湯を沸かし、塩をちょっぴり入れて、そこにちぎったパンを入れます。火は中火です。
パンにはすでに火が完全に通っていますし、30秒から1分ほどで再沸騰します。食パンなど、やわらかいパンの場合はぐつぐつ煮てしまうと、煮崩れてしまうので、再沸騰したらすぐ卵を流し入れてしまいましょう。
バゲットやカンパーニュなど、ハードパンの場合は皮が固いので、もう少し煮ても大丈夫ですが、それでも1~1分半分も煮れば十分です。
卵とチーズは、最後に一気に入れます。かきたま汁ほど、デリケートではありませんので流し入れてしまい、大きくひと混ぜして、10~20秒ほどで火を止めます。
胡椒をふったり、刻みパセリをトッピングしたりしてもおいしいです。
朝ごはんを食べよう
イタリアにはパン入りのスープがたくさんあり、このスープもそのひとつをアレンジしたものです。本家はちゃんとブイヨンを使いますが、パン、たまご、チーズ、いずれにもうまみが十分ありますから、水で作っても十分においしく作れます。物足りないなら、水を煮立てたときに顆粒のブイヨンをちょっと足してやるといいでしょう。
パンがふくらむので少量でお腹を満たすことができ、食べ過ぎが気になる方にも向いています。朝食だけでなく夜遅くの軽食としても、簡単でよいものです。
【アレンジ】ハムや牛乳でさらに栄養価アップ
非常にプレーンな味のスープですので、さまざまなアレンジが楽しめます。刻んだハムやソーセージなどを入れるのはもちろん、冷凍野菜などを常備している人は、パンを入れる前にちょっと煮込んでおくと、よりバランスの良い食事になります。試してみてくださいね。
パンとたまご、ハムのスープ
基本のスープに、細かく刻んだハムをトッピングしただけです。ベーコンやソーセージなど加熱した方がおいしいものを入れたいときは、パンを加えるより先に入れて煮ておくといいでしょう。
パンとたまご、はちみつのスープ
えっと思うかもしれませんが、案外甘い味も似合います。基本のスープに、はちみつをちょっとたらしてみてください。チーズの塩気と、はちみつの甘さが溶け合って、朝にぴったりのスープになります。ぶどうパンなどで作ってもいいかもしれませんね。
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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。