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初夏の夕暮れ、ベランダ冷や汁という幸せを。

真夏のわが家のベランダは暑すぎて、とてもじゃないですがのんびり過ごすという気になれません。でも、今の季節だったら、朝夕は風も心地よくて、くつろげます。ちょっと狭いけど。

ふと思いつきで作ってあった冷や汁をベランダに出して食べたらおいしくて、いいなあと思いました。と、いうわけで今日は少し夏には少し早いですが、冷や汁のレシピです。火を使わずに作れます。

味のポイントはきゅうりの歯ざわりと薬味の香りにあり、素材の下ごしらえが味を左右します。きゅうりに少し塩をして水分を追い出すことで、パリッとした気持ちよい歯ざわりになります。

薬味たっぷり、きゅうりの冷や汁

材料 (2~3人分)
きゅうり 1本半~2本
豆腐(もめん) 200g(1/2丁)
焼きサバ(市販のもの) 1切れ 
みょうが 2個
大葉 3~4枚
白ごま 大さじ1
味噌 大さじ2と1/2 ※塩分によります
水 600mL
塩 適宜

焼きサバは、コンビニでも買えます。
ツナ缶、サバ缶でもいいんです。

作り方
1下ごしらえをする

豆腐に何か重しをのせ、水切りを20分以上します。理想は30分。水切りをしっかりしてあげると、豆腐の水気で汁が薄まらずに、おいしく食べられるからです。

豆腐を入れたボウルにザルを重ね、
少し重めの皿や水の入った器を置いて。
豆腐は木綿がおすすめです。

きゅうりは5mm幅に輪切りし、薄く塩をふり、10~15分置きます。水が出てきたら、ペーパーなどでぎゅっと絞ります。

味をつける目的ではないので、かけすぎない
15分ぐらい置くと、きゅうりの水分が浮き出してくる
水分をとるようにペーパーでギュっと

ごまをすります。すり鉢がない人は新聞紙や雑誌の上にペーパーをひき、ごまをひろげて、カップや小鉢など、平らな器の底ですりつぶします。半分ぐらい粒が残った半ずり状態をめざします。

底の平らな器を押し付けて、ぐりぐりつぶす。やりすぎると油が出てきます

最後に青じそとみょうがを刻んで、下ごしらえ完了!ここからは材料を合わせるだけなのであっという間です。

2全部の材料を混ぜる

ボウルに味噌を入れ、水をほんの少し加えて溶きます。少しずつ加えてダマにならないようにし、水は600mL全部入れてしまいます。

ふだん味噌濾しを使っている人は水を張ったところに味噌漉しを入れて

ここへ、きゅうり、水切して手で割った豆腐、すりごま、刻んだみょうがと青じそを加えます。順番はどれからでも。

豆腐は切らずに手でほぐすように

サバの塩焼きは、市販の焼きサバです。最近はコンビニでも売っています。
サバをほぐし、骨は外して汁に加えます。干物の場合も同様。
サバ缶やツナ缶でもよく、使う場合は、オイルや水を切って適当にほぐしつつ入れます。

レトルトですが、気持ち焼き目がついているから冷や汁に風味がつきます

3冷やして、食べる
あとは冷蔵庫で3時間以上冷やします。私にとって冷や汁は、汁と一緒に食べるきゅうりの漬物のイメージ。しっかり漬け込んだほうがおいしいです。

食べるときは、ごはんをお椀によそって、汁をかけて。好みでみょうがや青じそ、ごまなどをさらに添えましょう。

ご飯が汁を吸っちゃうので少量ずつ食べるのがおすすめ

ごまはすりごまでももちろん大丈夫ですが、すりたては香りが全く違います。こういう小さなところで大きく差がつくのが冷や汁です。

小さなすり鉢は場所もとりませんし、一つ持っているととっても役立ちます。これは私が使っているもの。小さなすりこぎも忘れずに。

アレンジもさまざま。夏野菜とちょっとした魚の加工品でできちゃいます。覚えておくと、これからの汗ばむ季節にとても活躍します。

ツナときゅうりとたまねぎ
サバ・トマト・バジル

最初にお話したように、うちのベランダ、そんなに広くはありません。座って足のばすと壁についちゃいそう。そんな小さなスペースでも、やっぱり外で食べるごはんは楽しいです。昼のうちに仕込んでおいて夕暮れ近くになったらベランダ冷や汁、いかがでしょうか。

この写真はいま夫が作っている箱庭。苔を育てているんです。外出するときに一番気になるのは苔の様子だそう(笑)

ちいさな手作業、楽しみながらやっています。

拾ってきた石や苔で



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有賀 薫
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。