「僕が夫に出会うまで」七崎涼佑 を読みました。

「僕が夫に出会うまで」七崎涼佑 を読みました。

この本は、男性に生まれた筆者が幼い頃からの心の葛藤や自分が男性を好きになることを受け入れてパートナーを作って結婚するまでのお話です。

筆者の良輔さんは、子供の頃、周りの友達からオカマだと言われて、とても辛い思いをして普通の男の子のようにふるまおうと努力をするのだけど、なかなかそれができなくて、苦労されるのです。

中学校も高校も好きになるのが男の子で、でも同性愛を認めると、周りからの評価も心配ですし、家族ができなくて孤独死になってしまうという思いもあってか、なかなか受け入れる事はできない。

周りに同じような気持ちを持っている友達がいなかったことから、自分の気持ちを人に話してしまうと軽蔑されてしまうような気がして、誰にも話せないで高校卒業します。

東京の専門学校に行くことになって、その後ようやく仲間がいることに気がつくのです。

そして高校時代の友達にも、自分のことを話すことができて、ようやく安心して生活できるようになっていきます。

そこから、いろいろな男性と付き合っていくわけなんです。

彼がお付き合いする男性は、生育の中で心の傷を負っている人がいます。

良輔さんのように高校時代の友達にも話せないし、「やはり自分がおかしいから普通にならなくてはいけない」と思っていたりするのです。

友達に同性愛だと知られたことで、周りからの評価も一気に下がって、いじめられたりするんですね。

良輔さんは、「そんな友達ならいなくたっていいじゃないか。僕もいるし、僕の周りにはそんなふうに悪く言う友達はいない」と言うのです。

でも、その時付き合っていた良輔さんのパートナーは、普通になるために彼と別れることを選択します。

この場面を、わたしも今朝ふと思い出したんですね。

私だったらどうするかなぁと。

私も、やっぱり普通になりたい気持ちがあるんじゃないかと思います。

だから、この良輔さんの言葉は、「かっこいいなぁ」と思いました。

私は最近、ブログに性的搾取についてのことを書いたら周りの人が心配したので、昨日ワードプレスの文章を消しました。

この本を読んでいなかったら、わたしは普通になりたいし、やっぱり私は子供を普通に戻したいと思っただろうなぁと感じます。

でも、思い直したのですよね。

そうか、自分の興味関心に合わせて人は離れていくし、新しい出会いがあったりするのかもしれない、と。

人とのつながりはそういうもんだなぁと。

何かに固執しなくてはいけないと言うこともないし、私の興味関心も大事にしていることも、移っていくものなのかもしれないと思います。

20年かけて自分らしさを受け入れた良輔さんは、立派だなぁと思いました。

私も自分らしさを大切にしていきたいです。

だから私が今、性被害にまつわることに興味があるのは決して悪いことではないし、これも自分らしさだと思って受け入れていこうと思います。

パチンコやタバコやアルコールと同じように、ポルノも依存を引き起こすものなのですね。今朝、動画をみて理解しました。

youtu.be/VvQSUMjWnXA

結局、ポルノは男性にとっても女性にとっても良くないんじゃないかなと言う結論になりました。

良輔さんは同性愛のパートナーが幸せになるような活動をされているようですね。

性被害を受けている方や搾取をされている方も、今のフェミニズムの波に乗って、安心した関わりの中から少しずつ搾取が起きない風潮が生まれていくと良いなと思っています。

お読みいただきありがとうございました。

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