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#2 風が吹くとき感想 恐怖が放射能のようにじわじわと襲ってくる……!

皆さんどうもどうもこんにちは、スヤコヤ小柴です。
今回は『風が吹くとき』の感想です。

①第二次世界大戦の描き方

 『風が吹くとき』を鑑賞していて少し驚いたことがありました。それは「昔の戦争」すなわち第二次世界大戦の描き方です。『風が吹くとき』は反戦映画だと思うのですが、それにしては第二次世界大戦の最中は良い日々を送っていたとなつかしむシーンが意図的に多く挿入されているような気がしてきました。これは当時のイギリスの国民の多くが本当に抱いていた第二次世界大戦への印象なのか、それとも第二次世界大戦を懐かしむ夫婦を時代遅れの象徴として描いているのか、80年代のイギリスについては全く知らないのでわかりませんでした。誰か賢い人教えてくれ〜。第二次世界大戦を懐かしむ描写に違和感を覚えるというのは日本の学校の戦争についての教育の仕方が大きいのでしょうね。『オッペンハイマー』がアカデミー賞を受賞した時に「原子爆弾が広島と長崎に投下されたことによって戦争の終結が早まり、多くの人命を救った」という考えをアメリカ人は持っている、またはそのような教育を受けている。けれども『オッペンハイマー』や『ゴジラ-0.1』観てその考えが変わった人達のインタビューがメディアで多く報道されていました(もちろん先程書いた考え方はアメリカ人全員が持っているものでは無いですし、メディアの報道がどれだけ信頼できるかもわかりませんが)確かに、日本では原子爆弾の投下や戦時中の生活を悲惨だったと描き、二度と繰り返さぬよう教育しているような気がします(他の国の小中学校の教科書なども観てみたいですね)

②放射能のようにじわじわ迫ってくる恐怖

 私がなぜ『風が吹くとき』を見ようとしたのかというと、一つは『オッペンハイマー』を見て核について描いた映画を見てみたいと思ったということで、二つ目は『風が吹くとき』が後味の悪い映画としてインターネットなどでよく見るからでした。いわゆる「怖いもの見たさ」ということです。そんな同期もあったので、『風が吹くとき』のエンドロールが流れている時に、実は「思っていたより後味が悪くなかったな」と思っていたんです。ですが、それは間違いでした……『風が吹くとき』を鑑賞してから一週間の間ずっと放射能のように恐怖がじわじわとじわじわと……観たことを後悔するほどでした。さすがに今はそのような恐怖は克服しましたが、本当に恐ろしかったです。

③アニメーション

 この映画にはミニチュアを使ってそこにアニメーションを合成している場面がありましたよね?(合成という言葉が正しいかどうかはわかりませんが)それが奇妙な雰囲気を醸し出していましたね。もしかすると私の勘違いだったりして。二人が外に出た時ビンか何かが壊れていて溶けていて……そして落ちるという描写が不気味で恐ろしかったです。


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