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#1 オッペンハイマー感想(褒めちぎり)

皆さんこんばんは。スヤコヤ小柴です。
今回は映画『オッペンハイマー』の感想です。

要約感想

また観たい!また観たい!やってくれ、リバイバル上映。池袋か万博公園で……!

鑑賞方法

 1回目は事前情報を全く入れずに鑑賞しました。あまり内容は理解できていなかったですが、これを超える映画は(自分には)作れない……!と、とても圧倒されたことをすごく覚えています。
 2回目は登場人物の名前を覚えてから鑑賞しました。パンフレットを買いました。
 3回目でスパイがフックスだったことをようやく理解。よく見るとフックスだけロスアラモスに来た経緯が説明されていたり、その後のシーンがロスアラモスにスパイいたんじゃないの的なシーンだったりしたので、これ勘がよかったらわかってた。悔しいと思いました。
 4回目は小さな映画館で鑑賞。けれど音響が凄かったので満足。トリニティ実験の爆風のシーンで鼓膜破れるかと思いました。
 5回目はIMAX®レーザー/GTテクノロジーで鑑賞。4回目を観たあとにはもういいかな〜と思っていたのですが、5回目を見たあとには、家にIMAX®レーザー/GTテクノロジーの映画館を作って無制限に観たい!!!!と思うくらいになりました。やっぱり『オッペンハイマー』はIMAXで観た方がいいです。これは本当に。

感想

①やっぱりIMAX

 先ほども書いた通り『オッペンハイマー』はIMAXで観て欲しいです。普通の映画館で観ても魅力が損なわれるとは全く思っていませんが、IMAXで観ると演技や特殊効果を何倍も、いや何十倍も「感じる」ことができます。……このままIMAXの話を続けていくと『オッペンハイマー』ではなくIMAXの感想になっていきそうですね。まあ何が言いたいかというと『オッペンハイマー』はIMAXで観てください!人生に一回は!観たら人生がもっと豊かになる!ということです。今ならまだ間に合います!(笑)

②やっぱりすごいよ「演技」!

 (敬称略です)見出しがハチワレ構文になっていますね。まぁそれはともかく。
 まずは主演のキリアン・マーフィー。ノーラン組常連の方です。バットマン三部作で小物感溢れるスケアクロウを、『インセプション』で結構可哀想な目に遭う御曹司ロバートを、そして『ダンケルク』では謎多き謎の英国兵を演じられています。この俳優さんを知ったのはアンドリュー・ニコル監督の『TIME』という映画なんですが『TIME』と『オッペンハイマー』では何から何までで全て違ってびっくり!まあアカデミー賞で主演男優賞を受賞していらっしゃるので、当たり前と言えば当たり前ですが。でも本当に凄いんですよ!聞いてくださいよ!(笑)例えばゲッティンゲンでピカソの絵を観ているシーン。ピカソの絵とオッペンハイマーの顔が交互に映し出されているだけなのですが、オッペンハイマー=マーフィーの瞳を見ると、それ以上のものを感じさせられます。他にも、グローヴスがマンハッタン計画を「最も偉大な仕事」と語っている時の顔や、タトロックが死んだと聞いた後の二つのシーン、そして勿論最後のシーンなどなど挙げ出したらキリがありません。

最初のシーンも凄いです


 次にオッペンハイマーの妻キティを演じるエミリー・ブラント。ブラントも演技と言いたく無いくらい凄くて凄くて。特にIMAXで観た時に感じたのですが、オッペンハイマーと初めてロスアラモスに行った時や、シュバリエ夫妻に子供を預けた後のロスアラモスのシーン。トリニティ実験が成功したと聞いたシーン。数十年後の祝賀会でテラーと握手を「しない」シーン。などなどこちらも挙げ出したらキリがありませんが。本当にどんな表情筋をしているんでしょうね、ブラントもマーフィーも。

③サウンドトラック無限リピート「音楽」

 サウンドトラックの無限リピート。これは『オッペンハイマー』を観た人のほぼ全員がしていることだと思います。もう凄いとしか言いようがないです。サウンドトラックを聴くだけで映画を観た後のような気分になりますもん。特に「Trinity」を聴いているとき。あと、ユニバーサルやシンコピーのロゴが出ている時から音楽が流れているの、いいですよね。ちなみに私のお気に入りは「Destroyer Of Worlds」です。

④人物造形が凄い「脚本」

 私『インソムニア』と『プレステージ』以外のノーラン監督の映画を観ているのですが。今作はノーラン監督の「人物造形」の集大成と言っていいような気がします。なぜかと言いますと、これは『メメント』を観た時に初めて思ったことなのですが、私、ノーラン監督は「身勝手な人」を書くのがとてつもなく上手な人だと思うんです。まあ人間は全員身勝手だと言われればそれは確かにその通りかもしれないですが。でも思い出してみてください。『フォロイング』や『メメント』の登場人物達はともかく、バットマン三部作のブルース・ウェインだって「ヒーロー」ではなく「ダークナイト」でし、『インターステラー』のクーパーだって一番の目的は人類ではなく娘を守ることだったはずです。ほら、『インセプション』のコブだって任務を引き受けたのは家に帰るためですし。そしてこれらの人物は全員「複雑な単純」である。と思うんです。「複雑」「単純」という言葉は劇中でも使われていますが、「複雑な単純」はどういうことかというと、単純に見えてもその裏にはとても複雑な過去や感情などがあるということす。『オッペンハイマー』では「複雑」の割合が増して、誤解を恐れずにいうと前作までのノーラン作品に比べて人物を理解しにくくなったということです。ですが、それを先ほど書いた役者陣の演技でカバーしてる。そして、セリフやト書きなどから考察をすることができることから「単純」も残っていると考えています。少なくとも私は。
 何が言いたいのか自分でもわからなくなってきました(笑)まあ何が言いたかったというと、今作では「複雑」と「単純」の割合がちょーどいい割合になっていて、考察できるところや感情にまかせて理解するしか無いところがいい感じに人物に散りばめられているということです。
 そして私が個人的にうぉーーーーーー!!!!!!となったのは脚本の最後の最後のト書き。

When I can take it no longer

オッペンハイマー脚本より

という部分です。これがト書きなんですよ!?いや〜私この7単語に監督が伝えたかったことの全てが詰まっている気がします。

⑤恐ろしい「特殊効果」と「音響」

 この間北朝鮮がミサイルを複数発射したというニュースがありましたよね。
このニュースを見た時『オッペンハイマー』の最後のシーンを思い出しました。

北朝鮮がミサイルを複数発射

 特殊効果と音響を語らずして『オッペンハイマー』は語れない。まずはゲッティンゲンのシーン。「Can You Hear The Music?」が流れているところで、何ていうんですかね「デゥーン」という重低音が音楽と映像に合わせて鳴るところが本当にうぉーーーー!!!!!!となります。何回見ても。
 次にトリニティ実験のシーン。ここは先ほども書いた通り「Trinity」がずっと流れていて、その間に聞こえる人々の息遣いが映画を観ている自分たちの息遣いと混じって本当に自分がロスアラモスにいるような気がしてきます。その後の爆風の音も関係者の方にインタビューをして作り上げていったそうで、それを知ってから聞くと本当に場所によって音が違うので凄いなぁと思いました。爆発のあのオレンジ色から赤黒い色になって、そして暗い夜空に消えていって......という映像も音楽、セリフ、ストーリーなどの全てと合わさって色々の感情がどっと流れ込んできました。
 そして、最後のシーン。このシーンは永遠に後世に語り継がれていって欲しいです。

最後に

 詳しい内容に関してはまた今度、考察として書きたいと思っています。初めて書いたnoteなので読みにくいはずなのに最後まで読んでくださり本当に感謝します。もし私も同じこと思ってた!など感想がありましたらどしどし送ってください。励みになります。次回はまた洋画の感想を書くか、仮面ライダー龍騎の考察を書くのもいいかなー何て思ったりしています。

それではまた今度!

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