健気に咲くこの花達に言い知れぬ魅力を感じて
パパヴェル・ヌディカウレ
これはケシ科の花の名前です。
一度聞いただけではなかなか覚えられない気がします。
毎年6月から8月の夏に高山や
緯度の高いツンドラ地帯の過酷な環境に咲く多年草です。
黄色い花の足元の白い花はアムレンセと言い
この花も背丈が20㎝前後と低く
強い風を避けて山肌の岩の隙間で
きれいな花を咲かせています。
作者は健気に咲くこの花達に
言い知れぬ魅力を感じたのかもしれません。
岩場の冷たさや厳しさを鋭い直線で形づくり
色彩もブルーやブルーバイオレットの
寒色を使用し簡潔に表現し
山の険しさを充分に感じさせてくれます。
又、それとは対称的に か細い茎や花びらが
風に揺れる様子も曲線を用いて描き
硬軟を程良く配置させたところに
作者のセンスの良さが光ります。
絵画講師 若林薫 評
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