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立体感や遠近法を否定して
生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを話し合う時間を
設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。 若林 薫
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テーブルに置かれた道具類を描いた作品です。
画面右上の筆洗器は
上面の水が入る部分を真上から描き
その側面は真横から描いて
ひとつの筆洗器として組み立てられています。
立体感や遠近法を否定した描き方になっています。
又 画面左側の筆箱は
ファスナーの部分と本体も筆洗器と
同じ考え方で描かれ
その上投影されるはずの陰影も描かれていないのです。
更に筆置きは 物の奥行と厚みも
無視された描写になっています。
この作品はキュビズムの多視点の絵画で表現され
テーブルのTopはカラフルで大胆な面分割を施し
フォービズム的手法を用いた色使いになっています。
作者は教室で学習した
キュビズムとフォービズムの作画法を良く理解され
心地良い画面創りが出来ていると思います。
絵画講師 若林 薫 評
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