
知ったかぶりのクロツグミのナンパ・・
今この時に感じる事をキャンバスに向って
描き続けて行きたいと思っています。
今後共よろしくお願い申し上げます。 若林 薫

長身でイケメンのクロツグミは
野原の梢で知り合った年端もゆかぬコマドリに声を掛けます。
「今度の日曜日モールへ買物にいってみないか?」と。
知ったかぶりのクロツグミは
町へはもう何度も行った事が有ると言うのです。
あそこのレストランの何々はうまいとか
四つ角のカフェのパンケーキは評判程ではない。とか・・
自慢げに話します。
「駅前通りの昔からの喫茶店の方が僕はおいしいと思う」
などと言ってコマドリの娘をデートに誘います。
「君をどこだって案内するよ
君も聴いたことが有ると思うけど
その店は僕の行きつけのブティックで
オーナーとも顔見知りなんだ。
君に似合う洋服を選んであげるよ
あの町の知らない所は何ひとつ無いから。」と
大きな事を言ってしまいました。
彼女も悪い気がしなくて頬を赤く染めながら
その誘いについ軽くうなずいてしまいました。
出会ったばかりのちょっといかれたクロツグミの若者に
ケイタイの番号もメールアドレスも
教えてしまいました。 つづく

沢山のスキをありがとうございました。

きしゃこく先生に取り上げて頂きました。ありがとうございました。


時色の風
沢山のスキをありがとうございました。

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