自然界の厳しい営みを 垣間見る事が出来ます。
太陽の光が射し込む森の中で
母鳥の帰巣を待つフクロウが居ます。
産毛も抜けきらぬ
産まれて間もない子供のようです。
足の爪の力も弱く
枝をしっかりと掴めていない感じです。
ひとりぼっちで一晩中 木の上で母の帰りを待ち続け
嘸かし淋しかった事でしょう。
そして真ん丸く見開いた瞳には
帰って来る母の姿が映っているのだと思います。
夜行性の鳥にとっては夜が明けた
時間帯の行動は苦手なのです。
母鳥も思う様に餌が獲れずに
忙しく飛び廻っていたのでしょう。
それでも疲れた体で子供の待つ巣へ帰らなければなりません。
自然界の厳しい営みを垣間見る事が出来ます。
描画に当たって作者は森の緑を克明に描くのではなく
グリーンやイエローオーカーを使用し
モザイク技法で単純化しています。
一方フクロウが止まる枝の樹皮や鳥の羽根は
面相筆を使い丁寧に描いています。
更に産毛はスポンジ技法を使用する事で
柔らかなリアルな表現になっています。
この表現の対比が画面にリズムを産み
印象に残る作品に仕上がっていると思います。
絵画講師 若林 薫 評
アトリエ展のお知らせ
アトリエの生徒さん達の展覧会です。
日頃教室で描いている作品の中から展示発表いたします。
様々な技法を駆使し、自分の描きたいと思ったものを発表いたします。
今回は サムホール(22.7×15.8cm)~S20号(72.7×72.7cm)まで
70数点になります。所狭しといった感じになると思いますが、
楽しく笑顔になるような作品達が並びます。どうぞお出かけください。
会期:2023/1/24(火)~1/29(日)10:30am~5:30pm
(初日 1:30pm~ 最終日 4:00pmまで)
会場:元麻布ギャラリー平塚(東横イン1F)
沢山のスキを頂きありがとうございました。
きしゃこく先生に取り上げて頂きました。ありがとうございました。
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」
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