どうか生き続けて。。

人生をよりよく生きるため、そして本当の自分自身と出会うために決意し、気づきの道を歩き出したとしても、この人生は時に土砂降りの日だってあります。

疲れ果て、もう一歩も進めなくなることがあるのです。
「生きていて何の意味があるのか？」「いっそ消え去った方が楽ではないのか？」「神様は作る人を間違えたんだ」そんな思いに駆られます。

どうしてこんなにもつらい思いまでして生き続けなければならないのか。
自分一人いなくなったとしても、世界は何ひとつ変わらないだろうに。
人生が困難を極める時、そう考えて何の不思議があるでしょう。
つらく苦しいだけの人生を生きることに、
それでも生き続ける意味を見出すことは本当に難しいことです。

自分はどうして生まれてきたのでしょうか？
何か使命や目的があったからでしょうか？あるいは単なる罰、
あるいはご褒美なのでしょうか？
よく人は生かされているといいます。そうなのです。
文字通りあなたは生かされているのです。

今この瞬間、あなたを生かすために、
それはそれはたくさんのものが協力しています。
あなたの身体は常に細胞を代謝させ、食物は消化し、呼吸は続き、
心臓は今も規則正しいリズムで動いています。
これらすべては決して当たり前のことではありません。
次の瞬間、同じように心臓が脈打ち、呼吸が起こることに、
普段の日常が明日も変わらず続くことに、一体どんな自信を持てるというのでしょう？

あなたは自分で自分自身の生命を左右できると考えているかもしれませんが、そうではありません。
あなたをけなげに、言わば一生懸命全力で生かし続けようとしている
この生命というものに改めて気づくとき、あなたはどのように感じるでしょうか？

神様は自分よりもっとましな人間を作ればよかったのだと考えている人に、ぜひお伝えしたいことがあります。
この世界に無駄なものなど何一つありません。
生命はあなた以外にどんな素晴らしい人を誕生させることだって出来たはずです。
しかし生命は、今やどんな天才、どんな偉人よりもあなたを選んだのです。
あなたが必要だったのです。
この瞬間、たとえあなたとあなたの人生がどんなふうであったとしても、
です。

自分に生きる価値などありはしない、そう考えているのはあなただけです。
あなたがこの人生で何一つ成し遂げることがなくても、
あなたはただただ存在しているだけで価値があり、それで十分なのです。
生命はあなたがただ、生きることだけを望んでいます。
なぜなら、あなたの価値は他のどんな人でもなく、生命自身が認め、許し、保証したものだからです。

あなたは自分が失敗者のように感じているかもしれませんが、
生命はあなたを常に勝者として見、見守っています。
あなたはこの自分自身の生命を信じていいのです。
あなたの生命に、もうこの人生でやることすべては終わった。ご苦労様。ゆっくり休んでください、と言われるまでは、ここにいていいのです。

あなたの生命はあなたにいつもこう言っています。
「あなたを愛しています。あなたはあなたのままでいいのです」

光は次の角を曲がったところにあるかもしれません。
ですから、どうか、どうか生き続けてください。。