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ギリシャ2回目:Day10 アクロポリス博物館

2月19日
アテネは雨で寒い。こんな日は博物館日和だ。アクロポリス博物館で1日ゆっくりできる。中にはレストランもカフェもあって最高。冬は開館時間が短縮、とはいえ9時〜5時なのでここ一択にしたら十分楽しめる。チケットは時間制なので、一番早い9時〜10時のチケットを予めオンライン購入。スマホのチャージャーとヘッドセットも準備した。スマホでQRコードをスキャンして音声ツアーが利用できるからだ。本日はアクロポリスには行かずに、この博物館内でしっかり学習する。

新たな発見
アクロポリス博物館には去年も行っている。けど、今回行ってみて、見逃していたものも随分あったなと気付いた。博物館や美術館は何回行っても新たな発見があって嬉しい。

アクロポリスの丘の上にあるエレクティオンの柱がカリアティードと呼ばれる女性像だというのは、去年のアクロポリス見学でわかった。今回、この高さ2.2mの像をよく見ると、左右の人達で出している足が違うのがわかった。このエレクティオンは古代のアテナイ王ケクロプスの墓の上に建てられているということで、この女性達のポーズは葬儀の行列の動きを表しているような意味もあるかもしれないと知ると、この建築をした当時の人達をもっと身近に感じられる。

カリアティード
カリアティードの後ろ姿

カリアティードの背面はこうなっていて、首の後を補強するために髪を太く束ねた状態にしている。


紀元前420年頃、アテナイのアクロポリスの南側にアスクレピオスの聖域(アスクレペイオン)が建てられた。先日エピダウロスを見学してギリシャ神話の医神アスクレピオスについて少し理解し、アテナイにもアスクレピオスの聖域が造られていたこともわかっていたので、今回はこのようなアテナイのアスクレペイオンにあったレリーフにも心を惹かれる。

中央にアスクレピオス、右は娘のヒュギエイア、紀元前400年ごろ
アスクレピオン遺跡にあったもの

このレリーフでは、一番左の蛇が巻いている杖を持つのがアスクレピオス、その右に立つのが娘のヒュギエイア、座っているのは母コロニスだとか。
右に並んでいるのが治療を求めて来ている人々で、ブタなどの貢物を持って来ている。



パルテノン神殿の最上部には、高さ4mもあったというアクロテリオンと呼ばれる装飾が取り付けられていた。

アクロテリオンを再現したもの
こんな感じだった

アカンサスの葉から扇状のヤシの葉が出ているデザインと説明されている。アカンサスはコリント様式の柱の上部に使われているもので、現在はギリシャの国花になっている。ヤシはエジプトを思わせる。



この博物館は行けば行くほど見えてくるものがあって、書ききれない。
今回9時過ぎに入って、1時ごろまで音声ガイドを聞きながら歩き回って疲れ果て、レストランでランチ休憩し、Reading roomという小さな図書室のような場所で座って写真集を眺めて楽しんだ。合計6時間!
「また来ます」と。

ランチのスパナコピタ
レストランからのパルテノン



参照



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