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子育てキーワード 壱

「親目線とは何?」

と、聞かれるとたいていは
「親から見た視点」つまりは「親から見た解釈」
という答えが返ってくる。

子育てに行き詰まりを感じている親御さんに
よくありがちなのが、
この「親目線」で育てていることである。


人は経験から感じてきたこと考えたことから
物事を解釈していくものである。
つまりは自分の育てられ方・経験からの解釈である。

さて、その「親目線」=「親から見た解釈」って…
自分が持っている1つだけですよね?!
一緒に育てている相方がいればもう一つあるけど、
それでも二つだけですよね?!

たったそれだけ!!

あたりまえだけど、我が子と比べてみれば
圧倒的に経験は多い。
なので、わかっているつもりになってしまうのだ。


たとえば…
”いじめられたことがある。”
という経験をしてきたとする。

ある人は
”うまく立ち回らないと人間関係に苦労する。”
という考えにいたった。
”うまく立ち回らないと”に
フォーカスしている解釈。

別な人は
”世の中おかしなやつがいるもんだ”
という考えにいたった。
”世の中にはおかしなやつがいる”に
フォーカスしている解釈。

どちらも同じ経験だけど、とらえ方が違う。
いい悪いではなく、そのとらえ方が無意識下で
我が子に伝わるのである。

前者の子は、
人間関係はうまく立ち回らないと苦労するのだ
と思いながら生きていくことになる。

後者の子は、
世の中にはおかしなやつがいるから気をつけよう、
もしくは関わらないようにしようと思いながら生きていく。

最悪なのは、
”我が子もいじめられたらどうしよう”で
ストップしている状態。
”いじめられるかも”という思いが無意識に伝わってしまうのだ。
当然、その子どもは、いじめられるかもしれないと怯えながら生きていく。


「親目線」で育てることがどれだけ狭めていることか!

じゃあどうすりゃいいのよ?

できることは、
「親目線」を増やしましょうということ。

子どもに伝わる解釈の数を増やすということ。

・私はこう思うんだけど、〇〇さんはこう思っているみたい。
・親以外の大人と交流させる。
・あの人はどう思ってるのかしら?と疑問を投げておく。

子どもの返答はなくていいし、
あってもその善し悪しの判断はしてはいけない。

そうやって世の中のとらえ方に広がりを持たせることは、
親自身が子どもに対して、
「別な考えを持つ一人の人」として関われることでもあるのだ。

そして、それは行き詰った関係を開くヒントになるはずである。

アナタの「親目線」て何ですか?
ぜひご一考を。。。。


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