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「リベット仮説」というものがある。これは、生物多様性を飛行機のリベットに例えたものであり、リベット――すなわち種――が欠けると、やがて飛行機――すなわち生態系――が空中分解して墜落することに基づいている。一つ一つの種は、巨大な生態系の中では小さなリベットの一つで、その欠損は大きな影響を与えないこともある。しかし、複数のリベットの欠落がやがて大きな事故を招くように、多くの種の絶滅が生態系のバランスをひっくり返してしまうこともある。 * 私たちにとっての問題は、その種が一
地球を壊すカバがいる。ただし、——なぞなぞのようであるが、―—カバはカバでも普通のカバではない。カバの正体は、地球の生物多様性を減少させる要因を、その破壊性の強さの順に並べたときの頭文字である。生息地(Habitat)の消滅、侵略種(Invasive species)によるかく乱、汚染(Pollution)による環境破壊、人間の過剰人口(Population)、そして過剰収穫(Overharvesting)。これら5つの頭文字を並べると、HIPPO(カバ)になる。 *