祇園囃子の聴こえぬ街へ・7
前回の予告通り、今回は「ひとり巡行(命名・わたし)」の話を。
山鉾という大変優れたアイコンを持つ祇園祭ですからして、ミニチュアがあちこちから出ているんですね。
そうすると誰でもやりたくなるもんじゃないですか、「マイ山鉾巡行」。
そんな訳でこの時期は、あちこちのお店が店先でひとり巡行を繰り広げられております。
有名どころだと八坂神社前のいづ重さんとか(ここはさすがと言うか、お神輿模型もちゃんとある)、四条河原町の田中彌さんとか。
一番有名なのはこれじゃないでしょうか、大丸京都店の地下通路のショーウインドウ巡行。
これは2017年の写真。
今はこれ、なんと動きます。
これぞ真のひとり巡行。
大丸京都店はそれでなくても祇園祭への入れ込みが甚だしく。
昔はテナント出してるパン屋さん、ドンクの方がこんなこともやってました。
これ自分も写真撮った筈なんだけど、見当たらない……。
大丸の1階には、毎年ミニチュア鉾が飾られます。
↑ すぐ奥にある靴売り場の棚から大きさを察していただきたい。
お稚児さんも乗ってます。
由来は、こんなん↓です。
なんという豪勢なお誕生日祝い……!
しかも生誕祝いということは、すなわち「子供のおもちゃ」てことですよね!!
小笠原流恐るべし……。
そして今年はやってませんでしたが、京都駅の南北自由通路の広場では、毎年祇園祭の時期にミニチュアを含め、授与品や御朱印など、いろんな展示がされていて見所です。
トップ写真は、JRの西口改札を出たところの広場の窓に並べられた提灯。
ちなみにこちらの山鉾ミニチュアは、木屋町三条を東に入ったところの「小刀屋忠兵衛」さんのもの。
よそのものとは出来が違います。実に細工が細かい。
うちの連れ合いもちまちまと集めていますが、何せそこそこのお値段なさいますので、33基すべて集めてひとり巡行を楽しむにはまだ程遠い。
でも今年は本当にさみしいので、並べたものをちょっと曳いてみたりしました(笑)。
ちなみにくろちくさんでも売ってます、ミニチュア山鉾。
だがここのは「ミニチュア」と言いながらひとつひとつがそこそこ大きいので、本当に揃えてしまうと一般的なおうちでは並べるスペースの確保が難しいかも。
とは言えこれだけ大きいと本当に見栄えがします。ちょっと憧れる。
……と、このようにお店の規模は大小様々ながら、あちこちのお店で繰り広げられるひとり巡行ですが、わたしが思う京都最高の「ひとり巡行」店はここ、「ヘアステージ アズ」さんだッ!!
もうですね、本当に凄いですよ。
何が凄いって、毎年どんどん進化していくのが凄い。
見てくださいこれ。もう高値販売できるレベルじゃないですか? 欲しいもん。
見送りの模様とかまで完全再現しちゃうのが凄まじいと思う。
ちなみにこちらのお店は太子山さんのすぐ北にあるんですが、太子山授与品の十七条憲法Tシャツは最高のグッズだと思います(笑)。
毎年毎年、この以和為貴Tシャツ、買おうと思いつつ勇気が出ない。タンスのこやしにしてしまいそうで。
来年は買おう。
と、長くなったので宵山グルメはひとつだけ、十条の超有名店、焼肉はやしの四条店。
店の前で猛烈にいい香りを漂わせながらじゃんじゃん焼いてくれます。
そこそこ並ぶのでご注意。
また、飲める人は確実にお酒が欲しくなるので事前に準備しておくが吉ですよ!