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噛み合わない友だち
先日、旧友と会ってきた。
中学生の頃からのつきあいで、実に5年ぶりに会った。
今回は彼女のことを少し話したいと思う。
彼女とは同じ部活に入ってたので、たぶんそれがきっかけで仲良くなった。
私から見た彼女の印象は、成績が良く容姿端麗で気立も良く、そしてこの言葉は俗っぽくてあまり使いたくなかったが、世間一般で表すところの「女性として完璧なひと」という感じだ。
彼女自身も、そういった人物像に自分を寄せていくようなところがあり、「いちばん人気なもの」「良しとされているもの」を選択する。だから、有名大学へ行き大手企業で花の営業職に就いている。
経歴の辻褄が合っており、矢印のように生きているなあと側から見て思う。
対して私はというと、もはや辻褄合わせが馬鹿馬鹿しくなりやめた口である。
自己分析などもあまり意味がないと思っており、考えや性質なんていう時間とともに変わる可能性のあるものはあまり当てにしていない。
ある意味「その時々の気分で動く」という風に行動を決めているということだろうか。
こんな感じで、私と彼女は根本的な部分で違うので、話が噛み合ってないと思う瞬間が多々ある。
彼女は、仕事はやりたいことや適正で決めているので私が「今の仕事は成り行きでやり始めた」とか「目標は特にない」と言うと納得していなさそうだった。
それでも、関係が切れなかったのは話が噛み合わないながらも、お互い人の価値観を否定するタイプではないからかもしれない。
常日頃からこの人と生活したりするのは厳しいかもしれない。でも数年に一度会うくらいなのでやっていけるだろう。
人は時間の経過で変わる可能性がある生き物だ。
実際彼女も5年前には私が就職せずフリーターになると話したら「結婚とかどうするの!?」と言ってきたが、今回は長年付き合ってる恋人とまだ籍は入れてないと話しても「結婚がすべてじゃないもんね」と言っていた。
私自身も以前は合わないからとか疲れるからとかで関係を絶ってしまっていたが、今はそうではなくなっているしね。