デイサービスに入れ歯を届けた日
母は明日デイサービスだよ、と言えば用意を自分でしてくれる。
根気よくするように習慣づけさせた。
バスタオル、タオル2枚、Tシャツ、ズロース、ステテコを袋に入れる。
ところが冬になると[何か冷たい]と朝までストーブで温めようとする。乾いているよ、と言ってもだ。
その為今朝は用意が整ってなかった。
今朝はトイレの出入りが多くて、なぜか夏物のズボンを履いているので、着替えてもらった。
おもむろにトイレのゴミを集めだす。
それはやらなくていいよ。
もうすぐ送迎が来るから薬飲んでね。
薬を飲み終わったらピンポン!と鳴った。
帽子、マスク、マフラー、ジャンパーは片手を通しただけで玄関へ。
職員さんに引率され車に乗ったので、台所に戻ってくると、入れ歯があった。
玄関に行くともう車は行ってしまっていた。
脱力。椅子に座り込んだ。デイサービスに電話をかけると、出ない。
9時を過ぎるのを待ち、もう一度かける。
今度は出た。[実は入れ歯を忘れてしまって]
[どうしましょう?]
[買い物がてら届けに行きます]
[申し訳ありません]
最近は運転と乗り降り補助を職員一人でやっている。人が少ないのだろう。負担はかけたくない。
入れ歯ケースに入れて買い物バッグを持って自転車を漕ぐ。
アレ?この辺だったよな?あーあった焦った。
着くとすぐに職員さんが出てきて受け取ってくれた。ありがとう。
は~何だか保育園に送り出したママみたいだな。
買い物を済ませて、途中で落とした帽子を探すべく来た通りの道を帰った。
自宅から近い所で帽子は無事みつかり、入れ歯ミッションは無事終了したのだった。
デイサービスの職員の皆様いつもありがとう。
私もお疲れ様。