配られたカードは0(ゼロ)じゃない、よ
スヌーピーの名言の中で1番好きな言葉ですが、最近この名言についてある記事を読みました。
記事の内容を要約すると、「この名言は他人を攻撃するときには実に効果的に辛辣に動く、なのでこの名言は自分を励ますときに使おう」というもの。
そもそもこの名言はもとはポーカーゲームの際に良く言われていた言葉をスヌーピーが応用してかっこよく言ったのが実情だそうです。
なるほど。
カードゲームの世界では会話の中にそんな言葉が頻繁に交わされてそうですね。
ポーカーなどのいわゆる「大人の社交場」での言葉が始まりとは知りませんでした。
私自身も、人生とは不平等なもので、良くも悪くも結局は手持ちのカードを元に勝負していくものだと思っています。そして人生の最初から、配られたカードは決して平等じゃない、とも思っていて、その哀愁も含めてサラリと短くクールに表現しているこの名言が、私は好きです。
けれどこの言葉を前向きな意味で受け取っていたことに、この記事を読んで改めて気がつきました。
この名言で傷ついたり、攻撃的に感じる人がいる、という角度からあまりこの言葉の意味を考えてなかったんです。
手持ちのカードはそもそも平等に配られる訳ではなく、そしてそのカードで勝負していくしかない。
確かに使い方や受け取り方によっては、絶望的な意味にもなり、やる気をなくしたり、希望を失ってしまったりする人もいるかもしれません…。
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少し話は飛んでしまうのですが、何故かそんなことを考えていたら、島田紳助さんが明石家さんまさんのことを手放しで「とびぬけて明るいヤツ」と表現されていたことを思い出しました。
伸介さんによると、さんまさんは幼少期色々と苦労された方で、仲間から見ても気を使ってしまうくらい本当に大変な暮らしぶりだったようなのですが、そのさんまさんが言われている名言の中で「人間生まれてきた時は裸。しぬ時にパンツ一つ履いてたら勝ちやないか」と言うのがあります。
これ、手持ちのカードとか全く気にしてない気がして。
スヌーピーの名言とは全く違う意味合いでもありますが、この言葉もとても素敵な言葉だと思っています。
本当にとびぬけて明るい人のとびぬけた力強い励ましの言葉だと思うんです。
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私がここで何を言いたいかというと、さんまさんの言葉は「ものの捉え方」の「一つの参考」になると言いたい訳で、だから「あなたの今も、考えようによっては明るい未来でしょ?」って言いたい訳ではないんですよね。
話を最初にご紹介した記事に戻しますが、私がその記事を読んで思ったこと。それは、確かに世の中に不平等なものってあると思うっていうことなんですよね。そして、じゃあ今の(手持ちのカードが少ない)状況を変えるにはどうしたらいいのかなって思う訳なんです。
私がこの世の中で最も最初に授かる不平等だと思うもの。
それは「遺伝子」
私達は親も環境も何も選べず、生命を受け取るか拒むかの自由すらない状態で、気が付くと命を授かり、存在しています。
仕事上、私は色々な環境の中で生活する人を見てきました。
その中には、今抱えている問題を簡単に解決策を見つけることができないまま、一緒に絶望の淵に座り、時には一緒にうずくまりながら、次の一歩が前に出るまで面談という時間を共に過ごした人もいます。
世の中の理不尽さを痛切に感じ「誰を恨んでいいか、何に怒りの矛先を向けて良いのか、もはや分からない」状態。
生きていて最もつらい状況に陥った時、なんの言葉も入ってこないし、最初の一歩を踏み出す気力すら全くない状態になるものだとも思います。
その時は、信頼できる誰かを頼ったりしながら、ただ、自分を抱きしめ大切にするだけで良いと思うのですが、例え、今その状態であったとしても、あなたの手持ちのカードは0(ゼロ)じゃないと思うんです。
今の日本は、声を上げれば、「助けてくれる人がいる」そんな環境があると思っています。例えば私が働いていた「サポステ」でも無料で就労支援を行ったり、そこから経済的に生活するのが困難な場合、どこかに繋がって新たな支援を受けれる場合もあります。
今の状況から脱する勇気がほんの少しでも湧いてきたら、最初の一歩を踏み出してみましょう。
行政の機関などに相談してみることもできるし、(シンプルに市役所や保健所などでも次の行動をどうしたら良いかアドバイスをくれたり、必要な行政の支援先に繋げてくれる場合があります)
活力があり自分に必要な動き方(就職活動や病院に行く、など)が分かるなら、ゆっくり一歩を踏み出しながら、自分自身で自分の生き方を模索することもできる。
今この瞬間、命を授かって何かを感じ、呼吸をしていることすら奇跡かもしれない出来事のように思うと、
せっかくの命、あがいていいと思うんです。
休むだけ休んで、少し今の状況を打破したくなったら、誰かやどこかと繋がって、自分の心を「声」にだしてみましょう。
あなたの手持ちのカード。
ゼロじゃないよ。
そう、思ったんですよね。
何だかめちゃくちゃ真剣な文章になってしまったんですが、(しかも元の記事とは違う角度からの意見になってしまった感!ごめんなさい~)
カードの質と素材とか、言い出したらそれはきりがないけど、そこは自分の努力次第で良いカードに変えていくこともできる。
今の世の中、手持ちのカードを増やしていくことも可能な世の中だと思います。
あなたのいろいろな想い。
声に出してみてください。
受け止めてくれる人や機関があるはずです。
ゼロじゃない。
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