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十五夜、中秋の名月。 【二十四節気・白露】

次第に酷暑も和らぎ始め、風の涼しく心地よい季節となりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
中秋の名月の今宵、季節のお便りをお目通し頂ければ幸甚です。

二十四節気「白露」と中秋の名月について

二十四節気「白露(はくろ)」とは、例年9月7日〜21日ごろ、朝夕ひんやりと冷たい空気が満ちて、草木に白玉(しらたま:真珠の古語)のような露が降りる季節を言い表します。

中秋(ちゅうしゅう)とは、秋の真ん中と書く字の通り、旧暦の1〜3月を春、4〜6月を夏・7〜9月を秋、10〜12月を冬とする考えに基づく、旧暦八月十五日(秋の真ん中・折り返し地点)につけられた名称です。古くからこの日にはお月見をする風習があります。

ちなみに同音異字の「仲秋(ちゅうしゅう)」は、旧暦7・8・9月の秋の三ヶ月の真ん中の月を意味する、旧暦8月の異名としてよく用いられています。

必ずしも満月ではない、「中秋の名月」。

旧暦八月十五日は、その年によって少しずつ日付が異なります。

「十五夜」には二つの意味があり、一つは満月、もう一つは旧暦八月十五日の夜を意味しています。後者の十五夜は満月ではないことが多いのですが、「芋名月」と称され、お月見をする日とされています。

2019年の旧暦八月十五日は9/13(金)にあたり、この日は満月を明日に控えた十四日目の月が出ています。

今後のお知らせ

noteの二十四節気マガジンを休止して、webサイトにまとめて掲載する方針に切り替えます。主な理由は、次のようなものです。

これまでの二十四節気に合わせてお香・香道のお話をするスタイルよりも、お香と香道を中心にする(その上で季節についても幾らか触れる)方が、読む方にとってはより興味深く新規性があり、私自身の専門性も活かせるのでは、と思うようになりました。

同時に、半年以上に渡って継続していくうちに、各々が体感する季節感と暦との差異が気になることが度々ありました。気候変動による季節の移ろいの変化はしばしば話題にのぼりますが、現代に生きる私たちにとっては、タイムゾーンや季節の異なる地域にお住いの方との交流も、広く、早くなってきています。

「(私のいる地域では)今このような季節です、そちらはいかがですか?」とお伝えすることはいいと思うので今後も時折行うと思われますが、その年その地域によって、体感する季節が異なっていても気にならないよう、当日掲載・一斉配信に偏らず、それぞれお好きなタイミングで一覧できる形も検討したいと思うようになりました。

こうした考えから、今後は、必ずしも二十四節気に限定せず、その時々でお送りする季節のお手紙のような、不定期の香りのメールマガジンなどを改めてご用意したいと思っています。
いつでも一覧で見られる二十四節気・七十二候も気持ちはありますが、まずは香道を中心とするものを優先して進めていきたいと思っています。

ご用意できましたら、このnoteやTwitterでもお知らせする予定です。もしご興味があれば、フォローしてお待ち頂ければ幸いです。

より好ましい形で日本の伝統文化・香道に関する小話などをお届けできるよう、工夫を重ねて参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。

満月を明日に控え、満ちてゆく十四日目の月のように、
皆さま、どうぞ豊かな秋をお過ごしくださいませ。

madoka 拝

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