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東京も週末自粛 私は軟禁19日目

シチリア島の州都、パレルモからの発信。

東京もこの2日間は自粛らしいですね。 ただ「要請」であって決して「強制」ではないので、どのくらいの方が実行なさるのか? 後でこの時強制しなかった事を後悔するような事が起こらなければ・・・と、心底願っている私です。

そしてその前買い込み、買い溜め。 たった2日の事なのに、どうしてそういうパニック的な行動に走ってしまうのだろうか? 友人達からもお米がない、肉がないなどというメッセージがかなり届きましたが、お米がなければ麺類やパンを食べればいい事で。 流通はしっかりと機能しているのだから、その日ある品物がなければ他の物で代用すれば良いだけなのに。

全く食べる物がないという状況ではないのに、皆んな焦っていました。  これ、本当に怖い現象。

そういうメッセージの他、「イタリアでどうやって暮らしているの?」という質問もたくさん受けました。 もう19日目ですからねぇ、なんとなく軟禁生活のエキスパートになった気分であります。

ない物に気持ちを向けるより、ある物を利用するのが一番。 無くなりそうな調味料は買い足しておいたほうが良いかもしれません。 基本的な調味料があれば、料理できますから。

カップ麺の買い占めなども、私から見ると意味不明。 いつも召し上がっている方達にとっては必要な物なのでしょうが、そうでない人がなぜカップ麺やレトルトを大量に購入するのか??

「いざという時の為」らしいですが、自粛の2日間ですよ、たったの。

「でも伸びるかもしれないし」、そう、伸びるかもしれませんが、その時に考えて行動すれば良いのです。 物がなくなっているわけではないのですから。 勿論経験はありませんが、戦時中のように「本当に食べる物がない」わけではないのです。 その辺がどうも分かっていない人が多いから、買い占めが起こると思っています。

イタリアで3週間近く不要不急の外出禁止の生活をしていますが、スーパーや食料品店にはちゃんと物があります。 外出回数を減らす為に、皆んな一回に買う量は普段よりも多いと思います。 でもそれはあくまでも「外出回数を減らす為」であり、「物がなくなったら大変だ」という恐怖心からではありません。 この2つは全くの別の心理です。

そしてもう1つ、買い占めに走る割には危機感が薄い、ほとんどない・・。「物がなくなる」危機感だけで、「コロナウィルス」に対する危機感が全然ない。 これ又困ったことであります。

だから買い占めた後で、ちょっと足を伸ばしてお花見をする人がいるわけで。 そうい言う事も含めて自粛しなくてはいけないのに。 そうでなければ自粛の意味が全くないのです。 最短距離で往復する、知り合いと会っても立ち話をしない。 これが自覚をもった行動でしょう?

実際(多分前にも書きましたが)、そのちょっとだけ・・・をやる人の為に、イタリアは感染者がどんどん増えて、強制的に外出禁止という事態になったのです。

数日前も、どうやってシチリアへ入れたのかわからないのですが、北イタリアから帰省した女の子がおじいちゃんに挨拶へ行き、その結果その老人ホームで感染が広がりました。 あっという間に70人近く。 これ、たった1人のおバカな人の行動が原因。 コロナの感染て、こういう事なんです。

どうか品薄の危機感ではなくて、感染の危機感を持って欲しいです、そうすれば自然とどう行動しなければいけないのかが分かると思うのです。

1人ひとりの「ちょっとだけ・・・」を許していると、本当にイタリアやアメリカやスペインのようになってしまいますから。 



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