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日常とアートと。vol.23
今日はアートと子育てのテーマで書いてみたいと思います。
私は職業柄子供に絵を描いてもらう時が多くありました。
絵の具やパレットが身近で、いつも私が描いているところを見ているので、子供にものびのびと絵を描いてもらえたらと思って、小さい頃から描く習慣を作っていました。
でも、だからと言って描くのが好きかと言えば絵は見る方が好き
絵は線画的な直線的なデザイン画を好んで描いています。
子供は今はシャーペンのデザインに没頭しているのですが、自分でノートのマスをうまく使ってデザイン画を描いています。
子供のやりたいを壊さないようにしていました。学校では強制的に美術で絵を描く機会があります。みんな同じ構図で描くことが多い小学校の美術はみんなどれも同じような絵ばかりがずらりを並んでいて、驚いたことがあります。色も先生に指定されて、個性がない作品だなぁと思ったことがあります。小学校はいろんな授業をしてくれたりしてととても良い環境だと思いますが、感性や個性を伸ばすという面では強制的にみんな同じようにというような印象を受けました。
絵を描くのがあまり好きではない息子は、いつも迷路ばかり描いていましたノートぎっしりに迷路を描いてそれを作品として残していました。あとは、コマを沢山作って机の中のお道具箱が手作りコマで溢れていました。勉強よりも創作することが大好きな子だったので、私はそれで良いと思っていました。今、やっと勉強のスイッチが入ったような気がします。遅いかもしれませんが、それで良いと思います。いつかやらなければないないのが、今だっただけで沢山遊んで沢山創作したから今につながっているんだなぁと思います。
大人が子供の描きたいを修正したり矯正するのはどうかなと思う時があります。混ぜたいだけの子もいれば綺麗に並べて描きたい子、いろんな子がいます。それは子供の個性だと思うので、見守っていただけたらと思います。
上手い下手というのは親が勝手に決めた価値観でしかないので、子供の描きたいをのびのびと見守ってあげてください。それが将来化けるかもしれません。
お客様のお声として、絵画教室に通ったら子供が絵を描くのを嫌いになったという話も聞いた頃があります。
確かに、コンクールの絵を描いたり先生が指示をしたり色決めをしだすと子供のモチベーションは下がっていきます。「やりたい」を止めないであげてください。それが結果賞をとれなくても良いと思います。最初から賞を取るための作品になってしまうと面白く無くなってしまいます。音楽でもなんでもそうですね。基礎は大事です。でも、溢れる思いを止めないであげてください。
私の母は、子育てが上手な人ではなかったのですが、とにかく才能は褒める人でした。子育てに向き合って子供と遊ぶとかは全くなかったのですが、子供のいいところを伸ばすってところは上手だったと思います。私はそのおかげで得意になっていつも絵を描いていました。絵を描いていると静かで、1人で何かやっているから楽だったのもあるかもしれませんが、お母さんが褒めてくれるからやりたい!っていうのはとてもいいきっかけだと思います。
お母さんというのは余裕がありません。特に子供が小さい時は何かを口に入れたりするんじゃないかにヒヤヒヤしたり、とにかく神経質に見守りがちですが、子供のやりたいを大事にしてあげてほしいと思う今日この頃です。
子供の小さい時はほんの一瞬なので、その一瞬を大切にしてほしいなぁと思います。
今日は子育てとアートについて語ってみました。
ご愛読いただきありがとうございます。
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![芸術家・熊谷香里](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147564694/profile_6b930fb3391257fbdab6c39b2e1b15d4.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)