
Kaori kumagai
今日は朝から自分の名刺のデザインを入稿したりと、朝から仕事に精が出る。人に見られるのが苦手だったから、あまり表立って目立つことはしたくなかった。毎日引きこもっては好きな作品に向き合ったり、時にこうして文章をつらつらと書くことが好きで、いつも妄想ばかりしている。
今日も朝から宇多田ヒカルさんの曲をかけて没頭する。私は彼女の曲が好きで、特に歌詞が時に響く時がある。
男女の物語を勝手に書くのが好き。恋愛に夢中だった時の心の移り変わり、それが楽しい。当事者となれば傷つき辛い時もあるけど、今思うと懐かしささえある。なんであんなに束縛したくて夢中になっていたのかと今ではおかしく思う時もある。その時はそれしか考えられず、振り回し振り回された過去の記憶を辿りながら40代の今、落ち着き過ぎてしまった今、懐かしさを込めながら男女感の思いを物語だったり絵画作品などを描いている。
こういうのはいつまでも私のエッセンスとして潤いの元となるのかもしれない。既婚者だから過去の恋愛の引き出しを開けていけないなんてない。自分のアルバムを捲るようにただ懐しく思うだけでそれがパズルのようで楽しい。時々溢れる感情をキャンバスに描いてみたり、恋に溺れる役をしている女優のように自分も振る舞う。浸る時が楽しい、主婦、母親、一人の女として切り替えていく必要があるけど、入り込む時には「浸る」それが特別で特技なのかもしれない。昔から妄想や空想をするのが得意だった、音楽を聴きながら何かの役に入り込む。そういう世界は私の心を擬人化して私を慰めてくれた。本物でなくてもいい、嘘の世界でも私の作り出した物語は私を癒す。本に没頭する読者のように、物語に引き込まれるように。ただ私は自分の都合のいいように物語を操り、結末を自分で選ぶことができる。
そういう世界を作り出せるのは人間だけの特別な能力かもしれない。
自分というものを表現しようと写真を撮ってみた。結婚してから「自分」という存在と少し距離を置きながら子育てし、母親であり、妻である自分を保ってきた。そうしたらそれなり。無難で綺麗で、人を癒すような、曖昧なテーマ。本当はもっとドロドロとした人間の深みとか憎しみとか悲しみとか、心を抉るような作品にも没頭したい時もあったけど、それをすると現実との切り替えに苦しむために、難しかった。時間は早い、気がつけば40代後半に迫ってきて、自分の感度がどんどん鈍っていく。若いうちは何かとチヤホヤされる。別にチヤホヤされたいわけでもなく、モテたいわけでもなく、若い子は存在自体が特別で若い感性、若いエネルギーにはやはり勝てない。
勝ちたいとも思わない。
芸術の世界でも若い方が優遇される、世の中はそういうもんだ。
さて、これから私がやりたい事。私は昔から映画監督になりたいという夢があって自作の物語を書きそれを映像作品にできたらと思っている。映像だったり小説だったり、詩だったり、短編だったり、色々と挑戦していきたいことがあってそれを自分が召される前に形にはしたい。急がなくてもいいゆっくりで、自分のペースを保って。
二十歳くらいからアート作品を作り、なんだかんだ25年が過ぎで色々な経験を経て今の私がある。特別に才能があるわけでもなく、高学歴でもなく、それなりにもがいてきた。本当は何者でもない。だけどやりたいことがある。少しずつ自分のやり方で自分の世界を作り続けていこうと思う。
私が私である時に、自分の言葉をたくさん残していきたい。もっと自分を表現した作品をたくさん作りたい。私の代表作、そういうものをこれから作っていきたい。
ご愛読ありがとうございます。制作の励みになります。
Instagramもありますので、ぜひこちらもお願いします。
今日も寒いですね、体調にはお気をつけてください。
皆様にとって、いい日になりますように。

いいなと思ったら応援しよう!
