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無料アドバイスの罠

昔、習い事の発表会で知り合った人がいる。

Kさんみたいに私も活動したいです! 教えて下さい! 
と言ってきた。

ではまずこれからやりたいものをリストアップして紙に書いてください。

と私は言った。(その辺戦略的にやらないとかなり難しいから)

次に電話で話したとき、あれ、紙に書きましたか? 

ときくと、ゴニョゴニョいう。どうもやっていないようだった。

あららー。

書くだけすらやらなくて、その人はなにがやりたかったのだろうか。
私がやったことをやらずに、自分は同じことができる、と思ったんだろうか。

謎である。

そういう人は、相談して、アドバイス内容がよさそうと(自分が)判断したら、やってもいいかな、ということらしい。

いい判断ができてないから、今その状態なんでしょうに。

そういうとき、実力の高低は気にならない。アティチュード、姿勢が大事だと思うから。

この人を見習いたい! というなら、まず言われたことをやってみないのか? 

紙に書くだけなのに。

その人が質問した時間も、私が答えた時間も、そのことを私が考えた時間も、フォローの電話の時間も、結局すべてが無意味だった。その人の夢はいまだかなっていないだろう。

要するに、ただで得られるアドバイスなんて、たいがいそういう扱いなのである。

やはり自腹を切った人は真剣度が違う。

そして、役に立つアドバイスは、かなり違和感のあるものだったりする。だからそれを敢えてやろう、というアドバイスなんだけど、「自分で」判断した人はやってくれないのである。

少なくともリスペクトする相手にアドバイスを求めたのなら、まず実践してみることです。

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Kaorin K.
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